白金に浸って
「神楽カッコいいね」
「そう?」
「でもリュウも素敵」
仕事の合間ぬってプラチナデータを見に行ってくれたらしい
「ってか、本当に初日に行ったんだね」
「満員だったよ。御影さんが事前にチケットとってくれたからよかったけど、普通だったら入れなかったね」
「ありがたいことですよ」
「映画館で聞く囁きはひと味違ってドキドキしちゃった、んふふ」
やっぱり和也、走るの速いね
両利きを演じられちゃうとか、流石だよね
神楽は神楽で後ろを付いていきたいし
リュウはリュウで抱き締めてあげたくなる
とか、そんなに褒めたら俺も調子に乗っちゃうよ?
「でも浸る間もなく仕事だったから、ちょっと残念」
「じゃあ、今浸る?」
「…ん?どういうこと?」
「ほらほら、こっちおいで?」
不思議そうに、でも俺の足の間に座る
芽依の腰に手を回して、耳元で囁いた
「プラチナデータ」
「んふっ、本物だぁ」
今すっごいドキドキしてる、なんて
俺をのせるのが本当に上手い
「こっち向いて?」
「ん?うん」
右頬に手を添えて顔を近付けていく
こつん、とおでこがぶつかって目が合う
「かず、」
「(ちゅぅ)」
照れたように笑う芽依
「浸れた?」
「それ以上に満足」
白金に浸って
(「あと2回は見たいね」)
(「DVD購入決定だな」)