そんな夕食時

いただきまーす

どうぞ、

(もぐもぐ)

料理を口に運ぶ和也をじーっと見る

…え、なに?

どう、?

うまいよ

…そっか

えっ?なに?何か入れた?

いやいやいや!いつも通りだよ

あ、そう

うん、いいよ、食べて

?(もぐもぐ)

………はぁ

ねぇ、どうしたの?

食べないの?とききながら箸を止める

和也は出したもの何でも食べてくれるよね

ん?うん、そうだね

だから何だ、という視線を私に向ける

嫌いなものとかないの…?

そんなの芽依は把握してるでしょ

把握できてないよ。和也そういうの言ってくれないから全然わかんない

貝類は何食べてもあたるからダメ

あんまり高価なものは体が受け付けない

生物はあんまり得意じゃない

生クリームとか甘すぎるものも苦手

十分じゃない?得意じゃないもの挙げてたらきりないし、その範囲で料理するのってかなり無理あると思うけど

そうだけど、

それにね、俺は無理なものは無理、嫌なものは嫌って言ってるよ?

一生一緒にいるんだから、我慢とかしてないの

一生…、

あれ、芽依はそんなつもりない?

ち、ちがっ!

んふふ、わかってる

でも本当に我慢してない?

してないよ
物だけじゃなくて味付けとかっ…

全然。美味しいもん、芽依の料理

料理だけじゃなくて他のこととかもっ、その、至らないことばっかりで…、だから、

はいはい、ネガティブモード入っちゃってるから

向かいから隣に移動して私の頭を撫でてくれる

芽依に不満なんてひとつもないよ

謙虚を通りすぎてちょっと卑屈っぽいとこあるけど、と優しく笑う

芽依は俺に不満ある?

我慢しないで言って?

私に不満がないっていうのが不満

卑屈だなぁ

んふふ



そんな夕食時

じゃあ、食べよっか

うん

改めまして、いただきまーす