水も滴る…
俺の足の間で膝を抱えているの芽依鼻歌が風呂場に響く
濡れた首筋が艶っぽくリズムを刻み、そのたびに水面が揺れる
「久々だね、一緒に入るの」
背をあずけるように俺に寄りかかって薄い胸板ですね、と笑う
「うるせ、ほっとけよ(笑)」
「あ、そういうこと言いますか」
私はこの胸板も好きなのに
トントン、と左手の人差し指で叩く
「和也」
「ん?」
俺の腕を自分の肩に乗せる
「なに?」
「」
「んふふ、してほしいのね」
素直に言いなさいよ、と言えば言葉につまる芽依
「まぁ、言えないのわかってるけど」
肩を抱いて引き寄せると首を回して振り向く
「ねぇ、」
「はい?」
「……わかるでしょ?」
「もちろん」
目を閉じる芽依にゆっくりと唇を寄せる
水も滴る…
(「上がったらビール飲もうね」)
(「あら珍しい。芽依も飲むの?」)
(「そんな気分なのー」)