とくダネ!

「自分の中でもわかってるの。なんか…多分その、愛情っていうものが凄く欠落してる人間だってのはわかってるのね」

「そんなことないでしょ」

「だって自分が恋愛ドラマで1週間引っ張れる自信がないもん」

「はははっ(笑)」

「愛ってものに向き合えないんだよ、恥ずかしくて」

「でも結婚できたってことは、そんなことないんじゃないの?」

「いや、それはさ、あの子が特別なんだと思うよ」

「渡辺さんが?」

「うん。俺が表に出さなくても、自分で拾ってくれるもん」

「2人でいるときも表に出さないの?」

「あんまりね。だから申し訳ないなって思うことはあるよ、俺ばっかりで」

「愛情をもらってばっかりで」

「そうそう。家のことは全部やってくれて、でも俺はずっとゲームしてるし(笑)」

「渡辺さんの愛情を感じるのって、どういうときですか?」

「細かいこと言ったらたくさんありますよ、そりゃ。ご飯作ってくれて、いいタイミングでお酒出してくれて」

「うん」

「でも、そういうことじゃないんだよ」

「もっと違うことがある」

「なんか…、満たされるんだよね。人間って足りなくなることがあるじゃない」

「足りなくなる…?」

「何かわかんないんだけど、何かが足りない、みたいな」

「はい」

「そういうのを全部満たしてくれるんだよね、姫は。多分、それが愛されてるってことなのかなって」

「はぁー、深い」

「そうですか?」

「じゃあ、そういう無言の愛みたいなのを返していけばいいんじゃない?今後、渡辺さんに」

「そうだね、そうできればいいね」

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