てんしのたまご

「あの、さ」

「ん?」

真面目な話っぽいからゲームは一時中断

「先に謝っておく」

「はい?どうしたの?」

「怒ってもいいから」

「怒られるようなことしたの?」

「…妊娠、した」

へぇー

「は!?マジ!?」

「ごめんなさい!怒鳴ってもいいよ、殴ってもいいよ」

何を言ってんだ、この子は(笑)

「怒らないし、殴らないし、謝る必要もないでしょ?」

「だって、」

「いいことじゃないの。俺は嬉しいよ?芽依は違う?」

「嬉しいけど…」

「けど?」

「踊れなくなっちゃうし、休まないといけないし。せっかくここまできたのに、嵐の活動が制限されちゃうっ…。私、そんな責任とれないよ!」

「そんな顔しないでよ」

そんなこと言われたら…俺、なんも言えないよ

「ごめんなさい…」

「軽はずみにいいこと、なんて言ってごめん」

いっぱい考えてくれたんだよね?

「でも、俺の個人的な意見言っていい?」

「うん、」

「俺はすげぇ嬉しいよ。芽依が嫌じゃなければ産んでほしい」

「うん…」

「嵐が大事だってのもわかるよ」

俺もそうだし

「でも、あの人たちなら言うと思うんだよね、産みなよって」

俺が結婚するって言ったときもそうだったように

「…そう思う?」

「うん、思う」

「そっか、」

「芽依の正直な気持ち教えて?嵐のこととか抜きで。産みたい?」

「産みたいよ。和也との子だもん、産みたいに決まってる」
何でそんなに可愛いこと言うんだよ

「それが答えだよ。大変だと思うけど、俺も頑張るから。ちゃんと支えるから」

「…らしくない」

「ちょ、なんだよ!俺、今すっごい勇気出したのに!」

「ありがとう」

「っ…」

「やっぱり大好きだ、和也のこと」

…アナタもずるい人ですね



てんしのたまご

(「報告しないとね」)

(「あー、怖い」)

(「大丈夫だって」)

前 戻 次