やくざパロ的な

「若、お迎えに上がりました」
「ありがとう悟、ご苦労様」

俺が8歳のときから今の18歳まで10年間、一番の側近であり右腕である五条悟。戦闘面だけでなく頭もキレるし、諜報活動などの裏の仕事も得意。まあ俺らの存在事態が世の中の真裏にある感じだけど。

見た目が優男で顔面がものすごく整っており、管轄する夜の店やカジノのパーティーに俺の警護として付いてきた時には、数多の女性の熱視線を集める男であるが、どうしてか10も歳下の俺のことをとても慕ってくれているらしい。

いや、慕うというよりも。

「ねえなまえ、いい?」

外では絶対に呼び方や敬語を崩さないが、こうして悟の運転で車に二人きりだったりすると、寄り道して車を走らせて路肩に停車し、シートベルトを外して俺に触れてくる。

立場的には後部座席に座るべきだけど、俺は助手席の方が景色も見えて好きだからそうしていると、いつの間にか悟が毎回キスを迫るようになった。

俺はこれを拒むべきなのに、求められるままに毎回、近づいてくる唇を受け入れてしまう。

誰より強い五条悟が、たった一人に執着して、夢主の成長を見守りつつ光源氏的な感じで自分色に染めていく感じが書きたかった