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あたりは瓦礫の山だった。その中心に1人、ぽつんと座り込む影。


『あー…痛ってぇ…』


影の周りには、動けなくなった敵。

敵との戦いで作った口元の傷を撫でると、ピリッと痛みが走る。それに顔をしかめ、報酬をもらうために影は立ち上がった。
すると、コートのポケットからハラリと何かが落ちる。


『…あ』


落ちたのは、写真。ギルドのみんなの集合写真。

なつかしいなぁ、なんて思って。
そういえばしばらく帰ってないな、とも思った。


『……………!』


その時、悪戯な風が彼女のフードを下ろしていく。そこから見えたのは、深紅。


『チッ』


頭をかき、周りを見渡してフードを目深に被る。
ため息をついて、もう一度、写真を見た。


『帰るかぁ』


口元は、緩やかにカーブを描いていた。
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