『…先輩私こんなの聞いてませんけど』
「悪かったってー。機嫌直せよぃ」
電車を降りてから速攻ケーキバイキングに向かい店に入った私達は、とある問題にぶつかりました。
「あ、この半券カップル限定ですので、キスなどで証明お願いできますか?」
「『……はい?』」
「ですから、この半券はカップル限定ですので、証明できなければ半券はご利用になれませんが…」
「はぁ!?それは困るぜぃ!!!」
「ですので証明を……」
「…尻尾!!!」
『…えっいやなにする気ですか』
「何って…キス?」
『嫌ですよそんな!!』
「おまっ、ふつー学校1人気者である俺のキスを拒否るかよ!!!」
『自分でそういうこと言う人無理なんで』
「先輩命令!!!」
『はっ?ちょっ…』
『まぁ口にしなかっただけいいですけど』
「そんなことしたら相模、女子に潰されるだろぃ?」
『…よく分かっておいでで』
「天才的だろぃ?」
『というか学校1人気なのは幸村先輩じゃないんですか?』
「そこ突っ込むなよ。さーケーキ食うぜぃ!!!」
軽くナルシスト発言した丸井先輩は、私のほっぺにちゅー(大事)したことに関しては特に何も気にせず(重要)ケーキを取りに行った。何だあの人。天然たらしか。…………天然たらしだった。
『(そもそもほっぺちゅーでもバレたらまずいんだけどね…)』
なんかいいように振り回されてる気がする、なんて思って短くため息をついた。
「ふぅー!食ったぜぃ!!!もー食えねぇ」
『そりゃあそうでしょうね…あんだけ食べれば。』
流石に20皿はないわ。
「先輩それだけ食べてよく太りませんね」
「まー毎日運動してっからなぁ。ウチの練習厳しいし」
『(それでもほかの人に比べたらちょっとぷにってしてますけどね)』
「仁王とかと比べんなよ」
『!?』
「あいつは基本的あんま食わねーから」
『食べる量の問題ですか』
心読まれた。丸井先輩こわい。
「そーいや相模、まだ用事あるんだろぃ?」
『あぁ、はい。買い物とか』
「東京まで出てきて買い物とか大変だなー」
『…まぁ、正直。』
「でもよ、なんで東京まで出てくんの?そこら辺で済ませられんじゃん」
『普通はそうするんですけどね。頼まれたものがちょっと特別なもので、東京でしか買えないんです』
「それってお菓子?」
『反応しないでくださいよ。そうですけど』
「よし俺も買う」
『さっき食べたばっかじゃないですか。また幸村先輩に大目玉喰らいますよ』
「それでも甘いモンはやめられねーよぃ」
…私たまに丸井先輩が女の子に見える。顔整ってるし髪ふわふわしてるし甘いもの大好きだしお喋り好きだし丸っこいしなんか可愛いし。絶対女装似合うタイプだよねー
「今ぜってー変なこと考えたろぃ」
『まさか。あ、着きましたよ』
日本有数の大手デパート!!!!
私はそんなに入ったことないけど、日本、海外それぞれのブランド店が立ち並んでいて食品店の数も多く、日本でも3本指に入るくらい大きなデパートらしい。ま、受け売りだけどね。
「おー…でけぇな。ココ?うまいお菓子があんの」
『はい。専門店が中にあるんですよ』
「よく来んの?」
『いえ。こっちに知り合いがいるので、教えてもらったんです』
「へぇ…ってアレ、入らねーの?」
丸井先輩は早くお菓子に対面したいんだろう(あくまで想像)、さっさとデパートに入ろうとしていた。でもすみません。先に会わなくちゃいけない人がいるんです…
『いや…ここで人と待ち合わせしてるんですけど…』
「あっ!!!!
尻尾ーーーーーっ!!!!!! 」
『うあっ!!!!?』
と、キョロキョロしていると後ろからもんのすごい衝撃が。もう一度いいます、もんのすごい衝撃がきたんです。何時ものことだけどあぁ腰が痛い…
「マジマジ尻尾だCーっ!!!!会いたかったーっ!!!!!」
『…お久しぶりです慈郎先輩。腰が砕けそうなんで会う度に抱きついてくるのやめてもらえますか』
「無理無理。癖だもん」
『ほか当たってください』
「俺は尻尾じゃないと嫌だCーーーっ!!!!」
『知りませんそんなん。』
「てゆーか腰が砕けそうとか、なんかエロいC!!」
『何言ってんですかアンタ』
「もー敬語じゃなくていいって…あれ?丸井君?なんで?」
「いやそれこっちのセリフだろぃ。なんでジロー君?相模と知り合いかよぃ」
「幼馴染みだC」
『そんなトコです。』
「マジでか」
〜ケーキ屋にて〜
(うんまっ!!!これうんまいぜぃ!!!)
(こっちも美味しいですよ。幸せです…)
((…あ、可愛い))
(丸井先輩、食べます?)
(あーじゃあもらうぜぃ)
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