結局まぁ、名前で呼ぶってことで落ち着きました。(部活じゃ絶対呼びませんよ)



『15分23、24、25、26…』

「だぁーっ疲れたァァァ!!!」

『お疲れ様です丸井先輩』

「…だーかーらー…」

『…ブン太先輩』

「うし!」



にかっと太陽みたいに笑った丸井先輩。眩しいです。機嫌いいな…

あれから「丸井先輩」と呼ぶと腕を掴んでじっと見てくるようになったので困りものですが。



「張り切りすぎてぜい肉揺れとるぜよ」

『わっ』

「るせっ仁王っ」

「相模、タイムは?」

『あ、16分10秒です』

「ふむ…」

「昨日より37秒落ちてるな」

「そんなに?鍛え方が足りないんじゃない?」

『うわっ』

「…傷付くなぁ」

『す、すみません』



いや誰だっていきなり出てこられたら驚くと思いますけど…



「遅れてすまないな」

『い、え』

「俺たち今から走ってくるから、タイム頼める?」

『あ、はい。もうひとつの方で図りますね』

「よろしく。じゃあ行こうか」

「あぁ。仁王、お前は…」

「相模、これ仁王にやらせといて」

『え、あ、はい』


よーいどん。幸村先輩の一声で走り出した幸村先輩と柳先輩。うわ早い。比べ物にならんな…



「見たくも聞きたくもないが、何渡されたんじゃ…?」

『多分バツゲーム的なのです。この間、タイム落ちた人にはペナルティー与えるって言ってたので』

「なんだそれ聞いてねーぞ!!」

『ぐっ』




渡されたメモを見ながら仁王先輩と話してると、丸井先輩が横入りするような形で話に混ざってきた。後ろから乗っかるというオプション付きで。
いやなんで乗ってきたし。重い。


「ブンちゃん…男の嫉妬は見苦しいぜよ」

「ばっか、違うっつーの!」

『?』

「それよりぜい肉揺れとる方が気になるナリ」

「お前最近そのネタ好きだな」


少しげんなりした顔で言う丸井先輩に、笑いが零れたのは別の話。


幸村先輩たちが帰ってきた後、ぞろぞろとコートに向かう人達の中で、仁王先輩だけが+25周とまた別メニューを言い渡されていて死にそうな顔してた。『頑張ってくださいね。』と言ったら、少しだけ笑って「…おう」と言ってくれた。







カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


部屋に響くのはキーボードを打つ音。
あ、今までの外周のタイムをまとめてる最中です(走り書きだったので)。


『(やっぱレギュラー陣は速いなぁ…桑原先輩は長距離得意だけど短距離そこそこなんだよね…瞬発力が足んないのかな?切原君は短距離めちゃくちゃ速いけど長距離あんまりなんだよなー…幸村先輩と柳先輩は均等だし…仁王先輩、は…ここ一週間タイム落ちてるなぁ。柳生先輩はどっちもそこそこ。真田先輩は長距離派か)』

今までのデータを打ち込みながら無意識にもんもんと考える頭。やだやだ頭痛くなってきちゃったよ。



うー…と唸ってると、突然携帯のバイブが鳴り出す。

時計を見ると日にちは既に変わっていて、また今日も寝れなかったことに少し落胆。昨日はゲームしてて寝れなかっただけだけど。
メールかなんかだろうと思って携帯を放置していたが、どうやら電話だったらしくなかなか鳴り止まない。

誰だこんな時間に…と少しイライラして(本当は幸村先輩じゃないよなー?とか思ってた)、ディスプレイを見る。おっと、


チョットめんどくさい(小声)




『…はい、もしもし』

「あーっ尻尾ーっ!?よかった起きてたー!あのねあのねー、すっごい話があるんだC!」

『…あの、慈郎先輩…、今何時だと』

「夜の3時!!!」

『電話する時間じゃないですよね』

「でも尻尾起きてたC」

『………………』



ダメだこの人。



『…まぁいいですけど。どうかしたんですか?』

「うん!!!マジマジすっげー話があるんだC!!!」

『は、はぁ…』

「あんま聞きたくなさそうだね」

『眠いんですよ』

「まーいいや!あのねー!!!!!」


『………………はい?』






「だーから、合同合宿。とりあえず、氷帝とね」

『(帰りたい)』



(合宿やるんだってー!)
(それはよかったですねー)
(立海と氷帝とでね!!!!)
(は)