『…合宿、ですか…』
「そ、合宿。なに、嫌なの?去年も行っただろ?嫌なの?」
『い、いや合宿自体はそんなに不安要素ないんですけど、』
あの万年寝太郎幼馴染+αがね。めんどうでしてね。
「ふぅん?まぁいいだろ?これプリント。詳しいことはこれに書いてあるから…あ、これ部活終わったら部員に配っといてね。」
『了解です。(あ、今回準レギュもいくんだ)』
同時刻、とある学園にて。
「♪♪…〜♪」
「なんだジローのやつ。今日はやたら機嫌いいじゃねーか」
「なんだよ宍戸聞いてねーの?」
「は?なにが…」
「お前らジロー知らねぇか?」
「うわっ」
「アーン?何だその顔」
「べつに。あ、ジローならそこに、」
「ったく…どこで寝てやがるんだアイツは」
「いやだから…そこに」
「…明日は雨でも降るのか?」
「そうかもな」
「なんで芥川先輩が練習してると雨降るの?」
「……あの人いっつも寝てるからだろ。」
**
「ーーーーというわけで、今月末合宿する事になった。場所は東京郊外。今のとこ氷帝が参加することは決定してる。今後多分増えるから、よろしくね。で、合宿内容だけど主に基礎の強化、自らの技の強化、かな。練習試合は沢山やるつもりだから、覚悟しておいてね?ちなみに今回は準レギュも行くことになってる。準レギュだろうと立海常勝の理念は変わらないんだから、勝つこと。いいね?」
「「「「イエッサー!!」」」」
「じゃ、今日はここまで。整列!」
「「「ウィース」」」
幸村部長の声にぞろぞろとコート前に並び出す部員たち。私も慌ててあとを追っていって、一番端に並ぶ。
「気をつけー礼!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
「くぁー終わったー!」
「疲れたー…」
「コンビニ寄って帰ろうぜー」
「さんせー」
「お疲れ様でしたー!」
「「「おつかれー」」」
「相模、お疲れ」
『桑原先輩。お疲れ様です』
皆がそれぞれ着替えに行ったりストレッチしたりしてる間、ボトルやコップを洗って部室に返すのが私の仕事。机や椅子は1年生が片付けてくれます。いつも助かってます、一年生ありがとう。今日は椅子が忘れ去られていたので片そうとしていると桑原先輩が持ってくれた。いつも手伝ってくれる桑原先輩もありがとうございます。
「…どういたしまして。けど気にすんな。好きでやってんだから」
『そうやって手伝ってくれるのは桑原先輩だけなので。本当にありがとうございます』
「いいって。今日は珍しく椅子片付け忘れてたんだな」
『私が椅子の上にスコア表置いてたもので…』
「あーそっか。じゃあしゃあねぇな」
苦笑いする桑原先輩。すみません…とうなだれてると、桑原先輩の後ろから1年生二人が慌ててこちらに飛び出してきた。
「すみません桑原先輩!俺たちが持っていきます!」
「そうか?悪ぃな」
「相模先輩もすみません。俺も持っていきますんで」
『あ、ごめん、ありがと。』
椅子運びはなくなった。あとは…あ、倉庫の鍵返さなきゃ。
「まだ何かあるのか?」
『倉庫の鍵を職員室に…』
「そんくらいならやっておくぜ。最終時刻まで時間ねぇし、相模は着替えてこい」
『え、でも桑原先輩は…』
「俺は間に合うから大丈夫。ほら、行ってこいよ」
『…ありがとうございます!お疲れ様でした!』
「お疲れー」
やっぱり桑原先輩は優しすぎます。
(あれ?尻尾ドコ行った?)
(もう着替えに行ったぜ)
(尻尾がいるの見えたからきたのによー。つーかジャッカルてめぇ尻尾と二人きりとか許せねぇ!)
(はぁ!?)
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