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投稿日:2021年02月24日




〜あとがき〜


 皆様こんにちは!銀竹です。
ここまで読んで下さった方々、本当にありがとうございました。

 いやぁ……長かったですね(笑)
一度スマホの故障で、十万字のストックが全部消失したときは、どうしようかと思いましたが、無事完結できて良かったです(^o^;)

 兼作していたとはいえ、ミストリア編の執筆には、三年半も費やしてしまいました。
正直ミストリア編は、サーフェリア編を書く練習だ!程度の気持ちで始めたのですが、まさかこんなにがっつり執筆する羽目になるとは(白目)。
でも、こういう長編ものを、ちゃんと公開する形で書いたのは初めてだったので、すごく良い経験になりました(^^)
こうして続けられたのも、一重に応援して下さった皆様のお陰です。

 闇の系譜シリーズは、『厚みがあるけど分かりやすいファンタジー』を目指して書きました(笑)
とにかくくどい描写は削って、ぱぱっと書く。
でも登場人物たちの掘り下げとかはちゃんとしたい……。
そんな二つの目標に挟まれて、悩みつつ書いてきました。

 また、このミストリア編は、自分の中では、かなりの王道を突っ走ったつもりです。
ユーリッドもファフリも、まさに主人公!って感じの性格ですよね。
作中の台詞にも、結構綺麗事を出してます。
この展開を、読者さんが「うん、王道だね!」と捉えてくださったのか、「いやいや、こんな上手くいくわけないよ!」と捉えてくださったのかは、分かりません。
でも私の執筆ものは、結局こういう王道作品になることが多いと思います。
死人も出るし、公害問題とか差別問題とか扱っちゃいますが、結果的にはハッピーエンド。
サーフェリア編は、ハッピーエンドと言えるか怪しいところですが、基本的に頑張ってる登場人物を不幸にするような流れは苦手なので、最後は幸せになります。

 分かりやすさともう一つ、この作品でこだわったのは、種族によって概念が違う、というところです。
つまりミストリア編で言えば、人間と獣人は違うってところ。
例えば最後の展開、読者さんの中には、「ええっ、召喚師の力をファフリが見せつけただけで、他の獣人たち皆、従っちゃうの!? 最終的に暴力で解決!?」なんて思われた方がいるかもしれません。
でも、そうなんです。私の中の獣人は、暴力で解決なんです。
動物の世界は、弱肉強食ですから、強い者が正義なんです。
もちろん、ただの獣ではなく『獣人』ですから、あまりにぶっ飛んだ思考の持ち主が統治者になれば、不満を持つ者は出ます(キリスみたいにね)。
でも、基本的には強い奴が出てくると、「うおー! あいつすげー! 俺たちあいつに従うー!」的な感じで、ついていっちゃうんです。
なんていうか、単純。まさに脳筋って感じですけど、私はそれをイメージしてました。
しかし、サーフェリア(人間)じゃ、こうはいきません。
強力な力を持つ召喚師を、崇拝はしますが、やはりどこかで、「こいつは普通とは違う、異質だ」と敬遠する者達が現れます。
力だけで支配されるのも納得しないし、すぐ自分たちとは違う人間を差別し始めます。
だから、ルーフェンは国王の地位ではありませんよね。
教会とも対立しています。
精霊族に関しては、また別の機会に書ければと思いますが、これらのこだわりを読者さんがもし感じて下さっていたなら、私は本望です。

 ミストリア編は完結しましたが、この物語はシリーズものですから、サーフェリア編や外伝、アルファノル編、そして書くか分からないけどツインテルグ編とも繋がっている部分が沢山あります。
伏線もいっぱい。
ですから、一度読了して下さった方も、読み直して頂けたら感じるものが違ってくるかもしれません。
そうなったらいいな、という希望です(笑)

 最後に、ここまで読んで下さった方、感想を下さった方、本当にありがとうございました(*´ω`*)
出来の良し悪しはともかく、楽しく書けたので、私も満足してます!

 これからは、ルーフェンとトワリスを主人公としたサーフェリア編、アルファノル編と続いていきますので、もしよろしければ、読んで頂けると幸せです。

 それでは、皆様に感謝をこめて。
失礼しましたー!

2014.1.6〜2017.8.18
銀竹

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