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投稿日:2026年01月06日
こんにちは、作者の銀竹です。
闇の系譜 (アルファノル編)、無事に完結しました。
アルファノル編単体だと約四年半、シリーズ全体だと十二年かかっています。
十二年も書いていると、執筆が生活の一部になってきます。
私は、登場人物に入れ込んで物語を書いているタイプなので、ルーフェンやトワリスなんかは、もはや頭の中に常にいるイマジナリーパートナー? 的な存在になりました(笑)
この二人に関しては特に、闇の系譜シリーズを書き始める前、私が中学生くらいの時から脳内に原型があったキャラたちなので、本当に付き合いが長いです。
そのルーフェンとトワリスを書く機会が、(少なくとも本編では)もう無くなってしまうんだ……と思うと喪失感が半端じゃない。
いつも完結後は、達成感やら疲労感やらで頭がおかしくなってるですが、今回は喪失感で狂ってますね。
一応、このあとツインテルグ編が控えてはいるんですが、これは外伝的な要素が強くて、精霊族を除き既出の登場人物はあまり出てこないもんで……。
ミストリアとかサーフェリアの登場人物たちは、ほとんどがアルファノル編で出番終了でした。
寂しくて悲しくて、でも幸せになって良かった、これからも強く生きろよ! って、成人式を迎えた我が子たちを見守る親のような気持ちになっています。
前にもどこかで語った気もしますが、私は「主人公ではないけれど物語には絶対必要な、光の裏の影」みたいな脇役キャラが好きです。
『泣いた赤鬼』で言うと、青鬼ポジが好きです。
ただ、自創作を書く上では、やはり自分が好きになれるタイプの登場人物を主人公にしたほうが書きやすいよな、と思ったので、結果、闇の系譜シリーズの主人公ルーフェンは、主人公らしくない主人公になりました。
主人公って、普通は強く成長していくものですけど、ルーフェンはひたすら弱くなっていく主人公だったなぁと思います。
ミストリア編、サーフェリア編を経て、召喚師一族という一強の立場を捨て、最終的には身近にいる大切な存在だけを守りたいと願う、ただの人間に成り下がりました。
彼は、ジークハルトの影となり、歴史上の過ちとなり、表舞台からは姿を消しました。
でも、召喚師一族の柵から解放されることがルーフェンの望みだったので、これはまごうことなきハッピーエンドです。
サーフェリア編でも、本人が「普通に暮らしたい」って言ってたし、サミルさんの死に際の言葉も真実になりましたしね。いやぁ良かった良かった。
だけど、そんなルーフェンの頑張りを認めてくれる存在も、皆無だと流石に悲しい!
ということで、そこで重要になってくるのがトワリスです。
私は女性キャラだと、強くて(物理的にも精神的にも)一生懸命な頑張り屋が好きです。
彼女はヒロイン(もはやヒーローだった気もする)らしい部分も多いとは思うのですが、個人的に特異な要素として気に入っているのが、彼女は引くこともできる女だったんですよね。
自己犠牲してエイリーンを倒そうとするルーフェンに、「君には生きていてほしいから、身を引いて」と言われて、実際引きます。
「私も一緒に行く! 死んだっていい!」と強引についていくのが王道展開だと思いますが、彼女は「自分じゃ実際エイリーンには敵わないから」と判断して、ルーフェンの覚悟を尊重することを優先します。
まあ、最後にはセルーシャを宿して特攻してくるという、とんでもムーヴをかましてきますが(笑)
それでも、冷静に自分のできることを考えて、待ったり引いたりすることができる、そこがトワリスの良いところだなぁと思っていて。
彼女は、私が創作人生で一番最初に生み出したキャラであり、昔から「絶対一番のお気に入りキャラにできるぞ!」と思っていたので、闇の系譜のヒロインにしました。
こんな感じで、自分好みの主人公らしくないキャラたちを作品の中心に据えてきたわけなので、逆に外側に目を向けると、主人公らしいキャラは他に沢山いたんですよね。
例えば、ミストリア編は、第一編ということで受け入れられやすい作品にしたかったので、ユーリッドとファフリは王道中の王道主人公&ヒロインにしたつもりです。
サーフェリア編とアルファノル編で言えば、ジークハルト、ギール、シャルシスあたりがめっちゃ主人公っぽかった。
まさしく努力でのし上がり、数々の困難を乗り越え、たくましく成長して、一心に前へ前へ走っていく登場人物たちでした。
まあ、闇の系譜は群像劇なので、全員が主人公! くらいのつもりで書いてもいましたが。
ラスボスでもあるエイリーンは、ルーフェンと同じ立ち位置だったなと思います。
歴史の裏側にいる影で、穢れで、でも絶対に必要な闇であり、死を象徴する存在だった。
影があるから光があるし、死があるから生があるのです。
闇の系譜ってタイトルからして、闇側にスポットライトを当てた物語ですし、なんならミストリア編の主人公ファフリ、サーフェリア編の主人公ルーフェンっていう流れから言うと、アルファノル編の主人公はエイリーンだったと断言しても良いかもしれないですね。
エイリーンをはじめとする精霊族メンツは、人間からはかなり遠い存在なので、書くのが大変でした。
なぜなら、作者は人間だから(笑)
(あと性別ない奴も多くて、「彼」とか「彼女」とかの代名詞が使えないのつらかった。)
特にグレアフォールの主張とか、読んでくださってる方も、共感できないな、って部分があったんじゃないかと思います。
ただ、それでこそ人外というか、人智が及ばない生物なわけなので、作者も読者も理解しきれない存在である、くらいがいいのかなと考えながら書いていました。
……とまあ、他にも語りたいことは沢山あるんですが、アルファノル編、どうにか百万字を超えたくないという気持ちがあるもので、そろそろあとがきも締めたいと思います。
アルファノル編は、とにかく伏線回収が多い編でした。
ミストリア編から継続して、リアルに十年以上温め続けてきたものとかもあって、作者的には「やっと書けた! やっと書けたぁぁあっ!」と常に小躍りしてるみたいな、テンション高めの作品になりました。
伏線に関しては、作者の自己満なので、二割くらいでも気づけて頂けたら嬉しいなって。
なんかキャラ語りが中心になってしまいましたが、SNSなんかでは常に創作について話してますので、また折に触れて色々ぶちまけようと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
十二年追って下さってる方、本当にやばいです。すごい感謝。
そして私、お疲れ様!
また少しお休み期間を設けまして、ツインテルグ編は、数ヶ月後に公開します。
ツインテルグ編はそんなに長くならない……予定!
それでは、またお会いしましょう!
2021.3.19〜2025.11.28
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