執事邸
「あなたがゴンね?
イルミから話は聞いています。
あなた方が邸に来ていることもすでにキルには伝えてますよ。
キルからのメッセージをそのまま伝えます。
"来てくれてありがとう、すげー嬉しいよ。
でも今は会えない。
ごめんな。"」
「あの、キルアが会えないのは何でですか?」
「キルは今独房にいるからです。」
「独房…?」
「え、まだ独房にいんの?
どうせ反省してないって。」
キルアと一緒に帰ってそのまま2人とも独房に行ったが、俺は一週間くらいで解放された。
それからまだ独房にい続けているとなると相当な期間になる。
「お黙りヨルイ!貴方もこれからまた独房行きですからね!」
「はぁ?
普通に任務して今帰ってきただけなんだけど。」
「キルが独房にまだいるのです。
共犯である貴方も入るべきでしょう。
シルバが、勝手に出しちゃうんだからもう…!」
親父が許可をくれたからキルと家を出たが、その時のいざこざでお袋とミルキが怪我したのは事実なので、一応独房には入った。
でもこっそり親父が出してくれた。
「キル…?
キルが独房にいないわぁ!?
もうおじいちゃまったら何で邪魔するの!?
ダメよキルはまだ繋いでおかなくっちゃ…。」
突然のキキョウの豹変っぷりにゴン達は驚いて声が出ない。
「私急用ができました。
また遊びにいらしてね。」
叫ぶだけ叫んでおいて、そう言ってキキョウは帰っていった。
カルトはそれについていかず、ゴン達を観察するように眺める。
「カルト、お前も早く行かないと。」
「…お兄さまは?」
「こいつらの面倒見ないといけないから残るよ。」
「…わかった。」
そうしてカルトも去り、これからどうするかな訳だが、このまま本邸に連れて行ける雰囲気でもない。
「とりあえず1番近い執事室までいこっか。」
1番近いと言っても更に山を登ったところにある。
カナリヤもちょうど目が覚めたようなので、皆で歩いて登る。
特に会話もなく進んでいく中、クラピカがヨルイに質問する。
「ヨルイさんは何故私たちを助けてくれるんですか?
先ほどのお母様の様子を見るに、このことで貴方も独房とやらにいくことになるのでは…?」
「確かに独房言って鞭打ちとか電流とか…何かしらは罰として受けるよ。」
「そんな…!
ってことはキルアも…!」
「受けてるよ。
俺が先に出ちゃったからそのあとは知らないけどミルキ…三男が精を出して鞭打ってたよ。」
「普通じゃねぇ…!
何たってそんなひでぇことっ!」
「キルが鞭打ち中に寝るからミルキがムキになってやり続けるからうるさいの何の…。
あの時ばかりはキルにイラついた。」
鞭打ちの音とミルキの荒れた息遣いで俺は全く寝れなかった。
「いかれてるぜ…。」
「それなのに何故、助けてくれるのですか?」
「別に君たちのためじゃない。
キルのためだからだよ。」
「キルアの…?」
「あいつ友達作りたいんでしょ?
イルミに殺されずに家まで来るやつなんて今までなかったからさ、ワンチャンいけるかなって。」
「ころっ…!?」
「キルがまだ小さい時、こっそり仕事に行くキルの後つけて監視してたんだよ。
道草食って友達作ったりしようもんならその友達殺すんだよね。
あいつまじ頭おかしいよね。」
君たちはホント運が良かったね。
そう言えば3人とも顔が引きつっていた。
「で、でもよ、何でそんなキルアに執着するんだ?
いくら後継者つってもまだ子供だ。
あんたみたいに強い兄弟がいるんだろ?
というか後継って基本長男がなるもんじゃねーのか?」
「うち実力主義だから長男が継ぐとかないんだよね。
そんで才能は兄弟の中でぶっちぎりでキルが持ってるから後継者なわけ。」
「ヒソカに勝つくらい強いのに?」
「あれは不意打ちみたいなものさ。
実は俺、基本的な暗殺のスキルさえまともに習得できてないんだ。
暗殺術でなら末のカルトにも負けるよ。」
肉体操作はなんとか物を切れるから及第点。
暗歩などは全くできない。
それが暗殺者としての俺の実力。
「それ以外でもいろいろ自由勝手に生きてきたせいもあって、俺は後継者候補からは早々に外れたよ。
だからほんの少しキルには後継者という役目を与えてしまって申し訳ないなと思ってる。」
ようやく執事邸が見えてきた。
ゴン達は執事邸の広さにびっくりしているが、本邸はもっと大きい。
そして執事邸の入り口にはゴトー達執事数名が待機していた。
そして俺たちが近づくと深々と頭を下げた。
「先日は大変失礼いたしました。
先ほど奥様からあなた方を正式な客人として迎え入れるように命じられました。
ヨルイ様、シルバ様からお電話がありました。」
「親父から?」
ゴン達をゴトーに任せて執事邸の電話から、親父にかけ直す。
「もしもし?親父?」
「“ヨルイ、今キルをお前達のところに向かわせた。
キルをしばらく自由にする。”」
「え、なんでまた…。
俺と違って帰ってこないかもよ?」
「“いいや、必ず帰ってくる。
あれは俺の息子だからな。”」
「ふーん…。」
「“だが近況くらいは知りたい。
しかしイルミ、ましてやキキョウには絶対しないだろう。
そこでお前が定期的にキルの様子を俺に報告しろ。”」
「…キル達のお守りしろってこと?」
「“そこまではしなくていい。
キルにはお前に行き先だけ告げるように言っといたから、気が向いたら会ってやれ。
その程度でいい。
お前の念能力ならキルに会うのだって簡単だろ。”」
「まあそうだけど…。
わかったよ。」
「“頼んだ。
あとしばらくは家に帰ってくるな。
キキョウがかなり荒れている。
今顔を合わせてみろ、独房で相当痛めつけられるぞ。”」
「わかった。」
これは当分親父には会えないな。
これも全てはキルのせい、いや自分の日頃の行いのせいか。
ていうかキルの家出終わった後に親父とご飯行く約束は?
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戻るイルミから話は聞いています。
あなた方が邸に来ていることもすでにキルには伝えてますよ。
キルからのメッセージをそのまま伝えます。
"来てくれてありがとう、すげー嬉しいよ。
でも今は会えない。
ごめんな。"」
「あの、キルアが会えないのは何でですか?」
「キルは今独房にいるからです。」
「独房…?」
「え、まだ独房にいんの?
どうせ反省してないって。」
キルアと一緒に帰ってそのまま2人とも独房に行ったが、俺は一週間くらいで解放された。
それからまだ独房にい続けているとなると相当な期間になる。
「お黙りヨルイ!貴方もこれからまた独房行きですからね!」
「はぁ?
普通に任務して今帰ってきただけなんだけど。」
「キルが独房にまだいるのです。
共犯である貴方も入るべきでしょう。
シルバが、勝手に出しちゃうんだからもう…!」
親父が許可をくれたからキルと家を出たが、その時のいざこざでお袋とミルキが怪我したのは事実なので、一応独房には入った。
でもこっそり親父が出してくれた。
「キル…?
キルが独房にいないわぁ!?
もうおじいちゃまったら何で邪魔するの!?
ダメよキルはまだ繋いでおかなくっちゃ…。」
突然のキキョウの豹変っぷりにゴン達は驚いて声が出ない。
「私急用ができました。
また遊びにいらしてね。」
叫ぶだけ叫んでおいて、そう言ってキキョウは帰っていった。
カルトはそれについていかず、ゴン達を観察するように眺める。
「カルト、お前も早く行かないと。」
「…お兄さまは?」
「こいつらの面倒見ないといけないから残るよ。」
「…わかった。」
そうしてカルトも去り、これからどうするかな訳だが、このまま本邸に連れて行ける雰囲気でもない。
「とりあえず1番近い執事室までいこっか。」
1番近いと言っても更に山を登ったところにある。
カナリヤもちょうど目が覚めたようなので、皆で歩いて登る。
特に会話もなく進んでいく中、クラピカがヨルイに質問する。
「ヨルイさんは何故私たちを助けてくれるんですか?
先ほどのお母様の様子を見るに、このことで貴方も独房とやらにいくことになるのでは…?」
「確かに独房言って鞭打ちとか電流とか…何かしらは罰として受けるよ。」
「そんな…!
ってことはキルアも…!」
「受けてるよ。
俺が先に出ちゃったからそのあとは知らないけどミルキ…三男が精を出して鞭打ってたよ。」
「普通じゃねぇ…!
何たってそんなひでぇことっ!」
「キルが鞭打ち中に寝るからミルキがムキになってやり続けるからうるさいの何の…。
あの時ばかりはキルにイラついた。」
鞭打ちの音とミルキの荒れた息遣いで俺は全く寝れなかった。
「いかれてるぜ…。」
「それなのに何故、助けてくれるのですか?」
「別に君たちのためじゃない。
キルのためだからだよ。」
「キルアの…?」
「あいつ友達作りたいんでしょ?
イルミに殺されずに家まで来るやつなんて今までなかったからさ、ワンチャンいけるかなって。」
「ころっ…!?」
「キルがまだ小さい時、こっそり仕事に行くキルの後つけて監視してたんだよ。
道草食って友達作ったりしようもんならその友達殺すんだよね。
あいつまじ頭おかしいよね。」
君たちはホント運が良かったね。
そう言えば3人とも顔が引きつっていた。
「で、でもよ、何でそんなキルアに執着するんだ?
いくら後継者つってもまだ子供だ。
あんたみたいに強い兄弟がいるんだろ?
というか後継って基本長男がなるもんじゃねーのか?」
「うち実力主義だから長男が継ぐとかないんだよね。
そんで才能は兄弟の中でぶっちぎりでキルが持ってるから後継者なわけ。」
「ヒソカに勝つくらい強いのに?」
「あれは不意打ちみたいなものさ。
実は俺、基本的な暗殺のスキルさえまともに習得できてないんだ。
暗殺術でなら末のカルトにも負けるよ。」
肉体操作はなんとか物を切れるから及第点。
暗歩などは全くできない。
それが暗殺者としての俺の実力。
「それ以外でもいろいろ自由勝手に生きてきたせいもあって、俺は後継者候補からは早々に外れたよ。
だからほんの少しキルには後継者という役目を与えてしまって申し訳ないなと思ってる。」
ようやく執事邸が見えてきた。
ゴン達は執事邸の広さにびっくりしているが、本邸はもっと大きい。
そして執事邸の入り口にはゴトー達執事数名が待機していた。
そして俺たちが近づくと深々と頭を下げた。
「先日は大変失礼いたしました。
先ほど奥様からあなた方を正式な客人として迎え入れるように命じられました。
ヨルイ様、シルバ様からお電話がありました。」
「親父から?」
ゴン達をゴトーに任せて執事邸の電話から、親父にかけ直す。
「もしもし?親父?」
「“ヨルイ、今キルをお前達のところに向かわせた。
キルをしばらく自由にする。”」
「え、なんでまた…。
俺と違って帰ってこないかもよ?」
「“いいや、必ず帰ってくる。
あれは俺の息子だからな。”」
「ふーん…。」
「“だが近況くらいは知りたい。
しかしイルミ、ましてやキキョウには絶対しないだろう。
そこでお前が定期的にキルの様子を俺に報告しろ。”」
「…キル達のお守りしろってこと?」
「“そこまではしなくていい。
キルにはお前に行き先だけ告げるように言っといたから、気が向いたら会ってやれ。
その程度でいい。
お前の念能力ならキルに会うのだって簡単だろ。”」
「まあそうだけど…。
わかったよ。」
「“頼んだ。
あとしばらくは家に帰ってくるな。
キキョウがかなり荒れている。
今顔を合わせてみろ、独房で相当痛めつけられるぞ。”」
「わかった。」
これは当分親父には会えないな。
これも全てはキルのせい、いや自分の日頃の行いのせいか。
ていうかキルの家出終わった後に親父とご飯行く約束は?
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