球技祭がいよいよとなり、最期の授業日。
たまたま世理と練習することができた。
実際に球をうけてみると、成る程とてもやりやすい。


「バレー部と組まなくてよかったの?」


そう聞かれたが、前も答え通り毎日練習してるやつと授業まで同じは嫌やと答えれば不思議そうな顔をされた。
それにやはり世理の隣は落ち着いた。
それを言えば、呆れた顔をされた。


「出会って数ヶ月しか経ってねーよ。」

「こりゃもう運命やな。」

「野郎に言われても嬉しくないわ。」

「皆んなの治くんにこない思われてるのに贅沢なやつやな。」

「…。」

「無視はやめろや!」


自分でもこの発言はナルシストかと思ったが、世理にむかついたので返ってきたボールをたたき込んだ。
しかしそのボールも難なくあげられた。
そして向こうも強打を打ってきた。

少し落ち着けば違和感を感じた。
世理のボールが微妙に取りづらい。綺麗に相手に返らない。回転がかかってんのか?
対して世理は変わらず綺麗に返してくる。

この違和感は小骨のように喉に引っかかった。









その日の部活中、どの県かは覚えとらんがあいつも県外から来たんやったと思い出し聞いてみた。


「なあ角名、自分宮園世理って名前の選手聞いたことある?」

「なんやあのイケメンくん有名な選手なんか?」


呼んでもないのにツムが興味津々ですという感じにやってくる。


「今日の体育の授業で一緒に組んだんやけど、なんか気になってな。」


角名はと言えば最初は悩むそぶりを見せたが、恐る恐るという感じで、世理の容姿の特徴を上げていく。


「そう、そんな見た目しとる。」


そう答えれば、角名は見たことないくらい目をかっぴいて手にしていたボトルを落とす。
ボトルが床に落ち音が響き、蓋をしていなかったため中身が溢れる。
うわ汚っとツムが叫ぶため、部員の視線が集まる。


「嘘でしょ…。この学校にいるの?
あの宮園世理が?」

「そ、そないやばいやつなんか?」


角名のかっぴいた目にに思わず俺は唾をゴクリと飲み込む。


「やばいも何も、jocバレーボール大会の東京代表チームのエースだよ…。」

「「…は?」」