温泉卓球 その3
(神様)「では約束通り・・・」
祥子は膝をついて、
(祥子)「お願です。あたしは、あたしはラバーの絵になってもいいから、直美は元に戻・・・」
神様は途中まで言わさせず「ダメー」と言った。
「あっ」と、思う間もない。
祥子は体の自由がきかなくなり、なんだか空中をブランブランと揺れているような感じになった。
(祥子)「体が、体が動かない。あたしはどうなっちゃったんだろ」
意識はあるのだが体はピクリとも動かせない。
(神様)「ほれ、こうじゃ」
神様は壁にかかっている鏡にラケットを映して、祥子が今どんな状態か見えるようにした。
「あ!」
祥子も素っ裸で手足を左右に思い切り広げている。
自分でもあきれたことに、ニッコリとしたすてきな笑顔でほほ笑んでいる。
(祥子)「これが、あたしぃ?なんて格好なのよ。丸出しじゃないの。それにあたしは今笑ってなんかいないよ」
その通りである。笑うどころか、大いに困って焦っている顔のはずである。
(神様)「ラバーに貼った顔が、悲壮な顔をしていてはつまらんじゃろ」
さらに祥子と直美のラケットを、見比べていたが、
(神様)「娘のお〇ぱいやおマ〇コは瑞々しいが、お前のはさすがによれているな」
(祥子)「な、何言うの。大きなお世話よ」
(神様)「でも、お〇ぱいが大きいのと、土手がぽってり膨らんでいるのは褒めてやる」
(祥子)「大きなお世話だってば」
(神様)「ふん、お前たち母娘は永久にもうこのままだ」
そのうちに「それにしても、このラバーはすばらしい弾力をもっているな」
(祥子)「あ、やめて!」
変な感じすると思ったら、神様が土手の一番出っ張っているところを押しているではないか。
(祥子)「い、いやらしい!あなたそれでも神様なの」
(神様)「やかましい。ラケットのくせに」
グリグリと揉むように押してくる。
(神様)「今までの中では最高の材質だな」
(祥子)「あ、やめて、や、やめてったら。あ、き、気持ちいぃぃぃ・・・」
(神様)「や、水がしみだしてきた。これは面白い」
土手の膨らみを押すと水が、オシッコが出る。
(祥子)「あ、いやだ。や、やめてよぉ。やめてください」
あまりにきっもち良くなり、「あ、あん、あん、あぉぉーー」
(祥子:思い切り足を開いてオシッコをするって、少し気持ちがいいかな。でもはずかしいか、あ!)
台の上に置かれている直美のラケットが、その様を笑っているように見える。
(祥子)「やめてって言ってるでしょ。娘が見ているのよ」
うるさくなったのか、神様は怒鳴りだした。
(神様)「うるさいやつだな。はやくラケットになってしまえ」
完全にラケットの一部になってしまうのは時間の問題だろう。
(祥子:どうしよう。でもまだ、少しなら体が動く感じがするな)
祥子は全身の力を込めて思い切り体を持ち上げようとした。
すると意外や意外、ラケットごと簡単に飛び上れた。
(祥子)「あ、飛んだわ」
そして、祥子のラケットは覗き込んでいた神様の鼻先に『バッチーン』と当たった。
(神様)「い、痛い!」
しばらく両手で鼻を覆っていたが、やがて憤怒の表情になり、
(神様)「おのれ、人間の分際で。こうしてくれるわ」
(祥子)「だって、しょうがない・・・あっ」
神様はラケットから、祥子が貼りついているラバーをベリベリとはがしだした。
(祥子)「あ、な、何をするんです」
(神様)「ワシを怒らせるとどうなるか、思い知らせてやる」
(祥子)「あ、あ、ちょっと、何を、何をするんです。やめてぇ」
神様ははがしたラバーを思い切り引っ張って、ビリビリと破きだした。
祥子は股の先の方から、裂け目が入ってくるのを感じた。
しかしペッタリとラバーに貼りついている体はピクリとも動かすことができない。
(祥子)「あ、いやーぁ、やめてください。やめてよぉ」
とうとう裂け目は祥子の大事な部分を真っ二つにして、腰の横の方に流れて行った。
右足が太もものあたりから離れて、向こうの方にいってしまって・・・
(祥子)「痛い痛い、助けてぇ」
さらに今度は左の脇腹の方から裂け目がきて、胴体が3つくらいに裂けて・・・
(祥子)「うそだよぉ!あたし!あたしの体があ!」
左腕が、両胸が、そしてとうとう首も胴体から離れたようだ。
そして祥子の体は四分五裂とバラバラになってしまった。
「あーーーーー!」
(直美)「おかあさん。おかあさんってば。起きてよ。寝ないでよ」
「ハッ」として体を起こすと、今までの出来事はすべて夢であった。
(祥子)「ゆ、夢!夢だったのね。あーよかったぁ」
リラックスイスがあんまり気持ち良すぎて、どうやら眠ってしまったようだ。
祥子はホッとしかけたのだが「うっ!」、ホッとした顔が再び青ざめていく。
(祥子)「あ、あのね。直美。先にお部屋に帰っててくれるかな。すぐにおかあさんも戻るから」
(直美)「なんで。一緒に帰ろうよ」
(祥子)「ちょっとだけ、ちょっとだけ用事があるから」
「直美はわかった」と言って部屋に戻っていった。
直美が出て行くのを見てから、そっと立ち上がってみると、
股から腰から『びしょびしょ』である。
泣きそうになりながら
「やってしまったわ」
リラックスイスのビニールの部分に水たまりができている。
イスの外にこぼれなかったので直美にバレなかったのは幸いだった。
そばにあった雑巾でイスの周りを大急ぎで拭いて、股を覗き込む。
「どうしよう・・・」
とりあえず祥子は「部屋に戻ってから、もう一回大浴場に行ってなんとかしよう」と思った。
応急の措置を済ませて、もう一度部屋の中を見回してみたが、
「やっぱり神棚なんてないよね」
フウと、ため息をついて、大急ぎで部屋に戻っていった。
温泉卓球 完
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