妄想別館 弐号棟


彼女の嫉妬 その1


・・・このお話は近未来を想定したフィクションでありまぁ〜す・・・

船は『女性』として扱われることがよくありますね。
英語では、船のことを She(彼女) と呼んだりもします。
また初めての航海を処女航海、同じ構造の艦を姉妹艦と呼ぶなども。
だから、女性が乗船する場合は、あまり男性に近づきすぎないように。
特にイチャイチャするのは厳禁。
どうしてかって?
だって、男性にチヤホヤされていると、船がやきもちを焼いていじわるしたくなるでしょ。

自分、佐川啓一(仮名)海士長は、日本国海軍の航空母艦に勤務しております。
海の上で来る日も来る日も、訓練また訓練の毎日。
さらに今回は久々に日本を遠く離れて、半年間の長期訓練をすることになったのです。
そして遠洋航海に伴い、数名の軍医が乗艦することになったのですが、
そのうちの一人が、なんと若い女性だったのであります。
戸田麻美 2等海尉。26歳?
国立T大医学部出身で、民間病院勤務の後に海軍にはいった、ちょっと変わった経歴の持ち主です。
しかし彼女の特徴はなんといっても美貌なのであります。
スラリとした長身に大きな胸、縊れた腰、そして長い脚。
『!!!!!』と、思うくらい均整のとれたみごとなプロポーション。
サングラスをかけて艦内を颯爽と歩く姿は、モデルが歩いているようでした。
航海中、彼女と自分は結構仲良くなり、際どい事もやりました。
しかし結局それは、泡沫(うたかた)のような出来事にすぎませんでした。
彼女は乗艦して数か月後には、すでにこの世にはいなかったからです。
以下は自分が体験した、いやらしくも不可思議な回想記です。

自分(以下『俺』と記す)が初めて彼女を見たのは、彼女がフライトデッキに立って海を見ているときであった。
近くを通りかかっただけだが、たたずんでいる彼女を見て唖然となった。
艦内にも女性はたくさんいる。
俺も軍人だ。彼女たちに対して、軍律を厳守すべく我慢する術(すべ)は心得ている。
しかしこの軍医殿を見て、航海中ずっと〇〇を我慢し続けるのは不可能なんじゃないかと思ってしまった。
ただしこの時は、彼女に何の用件もないので、残念ながら素道りで終わった。

初めて話をしたのは医務室であった。
(麻美)「どうしました」
(啓一)「腕を少し切りました」
(麻美)「どれ、見せてみ。これは少しじゃなくて、ずいぶんでしょ。縫わなきゃだめね」
頭がカッカしてくるのを覚えながら俺は軍医殿の顔を見ていた。
しかし彼女はとんと気にせずに、医療器具を取り出し、あっという間に処置を終えてしまった。
(麻美)「はい、終わりました。しばらくの間はあまり強く動かさないようにね」
立ち上がって薬品や道具を棚の中に片付け始めたが、
ふっとかがんだ拍子に、お尻を突き出す姿勢になった。
すグにクラッときて、顔が真っ赤になってしまった。
大急ぎで部屋を出ようとして立ち上り、大声で、
「軍医殿、ありがとうございました!」
彼女は驚いて振り返り、
「ど、どうも」首をかしげていた。

その次に話をしたのは、俺が非番で釣りをしている時だ。
海上では娯楽も少なく、隊員たちは釣りをよくやる。
ある日、まき餌を海にまいて遊んでいると、見ていた彼女が「私にもやらせて」と言ってきた。
彼女は釣りはやらないようだが、エサで魚を呼び寄せるのには興味を持ったようだった。
(麻美)「これあなたが作ったの」
(啓一)「そうであります」
まき餌を渡し、彼女が投げ始めると、
(麻美)「うゎすごいね。魚が飛びついてくる」
無邪気にエサを投げながら、ほがらかに笑っている。
この時もガツゥンときた。うれしかった。
俺は得意になってそれの作り方も説明した。
(麻美)「どうもありがとう。今度やってみるね」
この時に顔と名前も覚えてもらえたようだ。
上官に対して誠に失礼な言い方ではあるが、仲良くなれたと確信した。

俺は彼女の制服姿、いやその下を想像するようになり、悶々とする日々が増えていった。
制服の下のオ〇パイはこんな形をしていて、尖った乳〇びがついていて、土手には長い割れ目がはいっていて、etc.
心の中では軍医殿を『麻美』と呼び捨てして、
ついには夜空に向かって祈るようになった。
『麻美の素っ裸が必ず見れますように』
もちろん面と向かって彼女と話をしているときは、
(麻美)「どう調子は。ケガしてない」
(啓一)「はい、おかげさまであります」
と、至極日常的な会話である。
でも彼女の顔を見つめながらも心の底では、
『いつか必ず、この麻美を裸の開きにして俺の物に』
などと考えていたのだった。

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