美人署長の活躍 その3
男たちの言われた通りにしていけば、どんどん危険な状態になっていくな。
しかしながら、それはそれでスリルがあっておもしろいのである。
『ピンチをどうやって切り抜けるか』
それを考えているとなんとなくゾクゾクしてくるのも事実だ。
(男D)「その台の上に載って服を脱げ。そして裸になるんだ」
(美代子)「は、裸?何考えてんのよぉ!」
こんなやつらに裸を見せるなんて、少ししゃくでもある、が、考え直し、
(美代子:とことん、こいつらの罠に付き合ってみるか)
「いいよ、わかった」と、深くはさからわずに台の上に立った。
ニヤニヤしながら「このまま脱げっていうの」
(男E)「そうだ」
(美代子)「はいはいわかった。言われた通りにするよ。まるでどこかのスト〇ップ劇場みたいだな」
台の上で服を脱いでいき、とうとう全裸になってしまった。
男たちは台の上で堂々と立っている美代子に完全に気押されている。
(男D)「本当に裸になっちまった。いいのかよ」
(美代子)「いいんだったら。で、このあとはどうするんだっけ」
男たちの指示を仰ぐまでもなく自ら大開脚の恰好になった。
(美代子)「これでいい?さあ、次はどうするのよ」
男たちはボソボソと話をしていたが、「よし」とうなずいて操作盤のスイッチを入れた。
(美代子:???)
薬液が体中に吹きかかると、美代子は悲鳴を上げた。
(美代子)「うゎー、何これ!さっきのと全然違う。こ、これは、き、きくぅ。あーーー」
(男E)「これはな、改良型ソリッドMのさらに改良型、ソリッドスーパーMだ」
(美代子:あー気が遠くなりそう・・・、しまった、やっぱりやめておけばよかったかな)
後の祭りであった。
ここまできて、こうなってしまっては、もはやどうしようもない。
(美代子:あとは、運を天に任せるしかないのね。あーぁぁぁ・・・」
もちろんスーパーガールに変身さえすれば勝機はあるだろう。
変身できればであるが・・・
男たちは用心し、先ほどよりも長く、この新薬剤を美代子に浴びせ続けている。
そして・・・美代子は完全にガチガチになった。
足をいっぱいに開いた美代子は不安定な姿勢であったため、
『ズデーン!』
仰向けに倒れてしまった。
美代子は両手両足を大きく広げたまま天井の一点を見つめている。
男たちは上から覗き込むが、置物のようになってしまった彼女は微動だにしない。
ミスターNは確信した。この女はわざと固まってみたかったに違いない。
でもどうしてだろう。いや元に戻れる自信があるからだろうな。
それは、おそらくあのマスクだ。
(Mr.N)「おい、警官が踏み込んでくるかもしれん。
急いでマスクをどこかに隠せ。
それと女が生き返るかどうか確かめろ」
男たちは困った。確かめろと言ったって・・・
恐る恐るしゃがみこんだが、
「さてどうしようか?」
間近で見ていると、やっぱり敵ながらとびきりの美人だ。
品性のある顔立ちである。
目がパッチリ開いている。
大きなお〇ぱいに尖がった乳首がついている。
やわらかそうだが、今は固まっていてカチカチか。
くびれ、へそ、モッコリした土手。
だがしかし、男たちは大した知恵が浮かばなかったようだ。
ミスターNが望んでいることとは、およそ見当違いなことをした。
土手をなぜたり、お〇ぱいをなめてみたり・・・
意識があれば、少しは嫌がるだろ、とでも思ったのかな?
その時に大音声が響き渡った。
(SR)「ちょっと、あんたたち何をやってるのよ」
(男E)「あー」
(SR)「スーパーガールR、推参!」
男たちは逃げようとしたが、一瞬で転がされて、気を失ってしまった。
(SR)「何よこいつら、何のためにいるのかしら」
美代子を見ると慌てて近寄り、「ちょっとぉ、おかあさん、しっかりしてよ」
モニター室では、ミスターNがウーンとうなっている。
(Mr.N)「やはり変身してないと普通の人間か。フンフン」
スーパーガールの状態でなければ勝算はありそうだ、と思った。
(Mr.N)「それから『変身』の言葉がないと、変身できないわけだが」
固まっていれば、もちろん本人はしゃべれない。
(Mr.N)「いやそうか、本人でなくても別に誰でもいいわけか」
誰でもいい。誰かがマスクを手に持って『変身!』と叫びさえすれば、美代子はスーパーガールになれるわけだ。
これで合点がいく。
腕を組んで、なるほどなるほど、とつぶやいている。
(Mr.N)「よしわかった。このへんで引き上げるぞ」
(SR)「なんてハレンチな格好よ。そうだマスクをさがさなきゃ、マスクマスク」
男たちを締め上げて、隠していたマスクを取り戻してきたのだが、わずかの差で、
(SR)「あ、間に合わなかった!」
大勢の警官隊がすでに室内にドヤドヤと踏み込んでいるところだ。
(刑事A)「やあ、スーパーガールR、犯人は?」
(SR)「あ、あの、みんな伸びてます。もっとも黒幕は逃げたようですけど」
(刑事B)「あっ署長!」
室中から叫び声が聞こえる。
美代子はまだカチカチに固まったまま床の上に倒れている。
長い手足を大きく開いた大の字の恰好で天井を見つめている姿、とても美しいがえらく卑猥だ!
大きなお〇ぱい、おマ〇コの線、その他全てをさらすような裸体を見て部下たちは、
「これは夢なんじゃないだろうか」
しかしほっとくわけにはいかない。
(刑事)「ちょっと、しっかりしてください」
たちまちまわりに集まってきて、体をゆすりだした。
そもそも礼儀上見ないようにしても、近寄って手当てをしようとすれば、
アチコチの光景は目には入ってきてしまう。しかも超間近で。
スーパーガールRが、
「あの、ちょっと、どいて」
「ちょっと待って、通して」
美代子に近づこうとするが、まわりには大勢が群がっていて、近づけない。
(SR:あちゃぁ、ちょっとまずかったかな。でもしょうがないや)
スーパーガールRは一層大声をあげて、
(SR)「大丈夫。彼女もすぐに手当てをすれば助かります。ちょっと失礼しますよ」
スーパーガールRは、さっと美代子を抱きかかえて扉の向こうに出て行ってしまった。
しかしすぐに扉が開いて、今度は美代子、いや署長がフラフラと出てきた。
(美代子)「みんな、あ、あのうそのぅ・・・」
(真理子)「え、なんでもっと早く来なかったのかって?」
そうすればさらし者にはならなかったかもしれないが・・・
(真理子)「何言ってのよ。おかあさん自分から、望んで罠にはまったでしょ。しかもわざわざ裸になってさ」
自分から望んでやったくせに・・・その通りだ。
要するにスリルを求めて。
さらに真理子はニヤリとしながら「本当はわざと見せてみたかったんでしょ。ね、そうでしょ?」
美代子は口笛を吹いて知らん顔をしている。
(真理子)「あたしにはいろいろ言うくせにさ」
(美代子)「あたしも刺激が欲しくなっちゃたぁ」
(真理子)「でもいいのかな?警察署の中、大騒ぎなんでしょ」
それはそうだろう。
皆のあこがれの美人署長が、あますところなくすべてをさらして見せてくれたのだから。
「えへへへ」
美代子は笑うばかりで返事をしなかった。
美人署長の活躍 完
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