妄想別館 弐号棟


民芸の部屋 その2


理恵は「ハッ」と気がついた。
「大変だ! ここから逃げなくちゃ!」
ところが体が全然言うことを聞いてくれない。
「どうしちゃったんだ?!」
そのかわりに口が勝手にしゃべり始めた。
以下は実際に2人が話していたことと、心の中で思っていたことである。
「奈美、さあ着物を脱ぎなさい。おかあさんも脱ぐから」 (あ、あたし何言ってるのだ?早く逃げなきゃ)
「全部脱ぐの?」 (え、おかあさん、こんな時に服を脱げって、どうして?)
「そう全部脱ぐのよ」
「はい」
理恵と奈美は着ていたものを脱ぎ始めた。
(理恵:ちょ、ちょっとぉ。何やってるの。ええ、私もどうしたのかしら? 奈美、やめなさい!服は脱がないの!)
しかし2人とも自分の意に反して着ているものをどんどん脱いでいく。
浴衣を、Tシャツを、下着をと。
そしてついに一糸まとわぬ姿となった。
「そう、それでいい」 (奈美、いやあたしも! いったい、いったいどうなってるの?)
「おかあさんも裸になっちゃたね。またお風呂に入るみたいだね」
「フフフ。そうだね」
2人は向かい合ってしばらくお互いを見ていた。
奈美の声が男の声に変わった!
「お前、なかなかいい体だな」(あれ、あたし何か言った?)
(理恵:今の・・・奈美の声・・・なの?)
「ふふ、なかなかいい母娘が見つかったな。すぐに俺たちは、いや、私たちはもうじき、お人形さんになるのよ」
理恵の声も低い男の声になっていたが、すぐに元に戻る。
「そうだね。おかあさんといっしょの?」(な、なんのこと???)
「そう、いっしょの、母娘人形にね」(な、何を一体???)
「なあお前、いや、ねぇおかあさん、この格好じゃつまらないよ」
「そうだなぁ・・・いえ、そうね。少し変えようか」
「おかあさんは、卑猥な方が好きなんでしょ」(やめてよぉ!)
「そうね。しばらく人形になるのなら、はずかしいポーズがいいだろうな。奈美、何かいいポーズある」(え、ポーズって・・・ちょっと待って)
「足開いたとこ見せてあげる。あたし、体柔らかいよ」(何を言ってるのだ、エッチぃ!)
「いいわよ。奈美と同じポーズで固まろうか」(人形や固まるって・・・さっきから何のことよ?)
奈美はガバッとばかりに両手両足を大きく開いた。
(奈美:え!恥ずかしいよ。裸なんだよ)
奈美は本当に体が柔らかく、足が180度反対方向に向いている。
そして局部は丸見えだ。
小さくてフネフネのおマ〇コが垂れているのが見える。
「すごいね。奈美は」(奈美、やめなさい!何みっともない恰好してるの)」
「おあかさんも、ほら、やってごらんよ」
「わかった。こうかしら」(え、え、やだぁ!)
足を思い切り開いて胸を反らせる。
理恵は奈美ほどは開かないが、それでも長い足がほとんど水平になっている。
「あなたは体が柔らかいのね。私は足が完全に開かないな」
「えへへ。そんなことないよ」
再び奈美とは違う声がしゃべりだした。
「ほう、これはいい。いや・・・足長いし。それに、おかあさんのおっ〇いとおマ〇コは大きいね」(え、え、いやらしい)
理恵の声もまた少し変わっている。
「フフ、まあね。大人だから」(キャーはずかしい!何てことを)
「さっきのマネキンより大きいよ。ね、最後なんだから。つまませろよ。いやつまんでみてもいい」(あ、あ、あ・・・)」
「え?そうか。そうだね。いいよ」(何を一体、あ、あ、奈美やめて、やめなさいぃ)
奈美はしばらくクイクイとつまんだり引っ張っていたが、
「フニャフニャかと思ってたけど、意外と硬いんだね」(いやだぁ!触っちゃたぁ)
「それはそうよ。大人なんだもの。あなたもおかあさんみたいになるはずだったけど、しょうがないわね」(なんてことを言ってるの)」
「人形になるからもういい。それで、次はどうするの?」(人形って・・・)
「このお薬を、飲むの。いいね」(え、え、薬って、さっきの?)
そう、袋に入っていた曰くのありそうな薬である。
「うん、わかった」(えー!そ、そんなもんいやだよ!)
「飲み終えると、5秒くらいで固まるから、じっとしてるのよ」(固まる?なんのこと?)
「わかった」(か、固まるって?)

奈美はいつの間にか、丸薬をつまんでおり、まさに飲もうとしている。
(奈美:やだやだ!、あー、手が手が勝手に動いちゃうよ、いやー!やだぁ!)
理恵はニッコリと娘のしぐさを見つめている。
(理恵:あ、あ、奈美やめなさい、やめるのよぉ!)
(奈美:いやぁ!助けて、いやだぁー)
(理恵:奈美っ!ダメダメ!やめなさいったら!誰か、ああ誰か来て。誰か娘を止めてぇ)
コクッと音がして・・・
(奈美:に、苦いっ!)
「そう、さ、大の字になって」
奈美はすぐに手を広げ、先ほどと同じ大の字の姿勢になった。
1、2、3、4、5秒。
(奈美:か、体が固まるよー、おかあさん助けてぇー)
鈍い光が、奈美の体から発した・・・次の瞬間!
(あ、あーっ、奈美ぃ・・・)
そこには、あどけない顔をしたテカテカのマネキン人形が・・・あった。
(理恵:そ、そんなバカなこと)
理恵は目の前が暗くなっていくのを感じた。
なんということか、自分の愛娘がカチカチのマネキン人形になってしまったのだ。
しかも全裸で大股開き、つまりこれ以上ないくらい恥ずかしい格好のままで。
「うん、なかなか刺激的で立派なマネキンになったわね」 (なんということなの。これは夢だわ?)
思っていることとは裏腹に、理恵は満足げにうなづき、
「今度は私ね。奈美に負けないようにっと・・・」(え、あたしも?)
そして、今の格好よりさらに大きく足を開こうとして、
「こんなところが私の限界かな(いや、いあやぁ!恥ずかしぃ!みっともないぃ!)」
胸を反らせ股の土手も思いっきり前に突き出スようにして、
「ちょっと苦しい姿勢だけれど、5秒我慢すれば固まるもんね」(なんでこんなことに。誰か来て、助けてぇ)
虚しくも・・・自分の意に反して薬を飲んでしまった。
(あっ、うっ!うわーぁーーー)
5秒ほどたつと、理恵も鈍い光を放しつつ、マネキンになってしまった。

限界になるまで手足を開いた、母娘のマネキンはお互いの裸体を見つめあっている。
理恵は豊満なおっ〇いとふっくらした割れ目を、奈美はふくらみかけた胸やかわいい割れ目を、あられもなくさらしつつ。
ただし誰がどう見ても、これらは2体のマネキン人形にしか見えない。
まさか、ほんの今しがたまで、母娘の人間であったとは想像もつくまい。

いつしか部屋の中は薄暗くなってゆき、やがて真っ暗に。
そして2体のマネキンが置かれている部屋の扉には『立入禁止』の文字が再び浮かび上がって・・・・・

                                             民芸の部屋 完




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