人間人形 その5
「行ってきまーす」
学校に行く時に、いや実際は、あの事件以来ず〜っと真理子は考え続けている。
(真理子:疑問だ?絶対変だわ!)
何が変なのだろう。
♡♡♡
(真理子)「まったく、最近ずっと寝不足気味なのよ。
真夜中に、おかあさんの部屋からうめき声や喘ぎ声、たまに叫び声も聞こえるの。
誰もいないのに一人で何をやってるんでしょうね」
(GI)「それは難儀な事ですね。もしかしたら、ブレスレットの副作用かもしれません。ところで、さっきから変だ変だって、何のことですか?」
(真理子)「だってダークガーネットを問い詰めたら、彼女たちマスクを持って変身(←ここ注意の個所)と、唱えたそうじゃないですか」
(GI)「そうでしたよね」
(真理子)「何で変身しなかったんだろうって。あたしがおかあさんを元に戻そうとしたときも、たしか5回目でやっとでした」
(GI)「そうでした、そうでした」
(真理子)「おかしいじゃないですか。すぐに変身しないし変身できないし。そんなことあり得ません。どうしてかって考えてるんです。ここ数日ずっと」
(GI)「いえいえわかるでしょ。よく考えれば。理由なんて一つしかないでしょ」
(真理子)「あ!もしかしたら、わざと元に戻らなかった、あるいは戻りたくなかったのかな」
(GI)「ご名答!」
美代子は執務室の椅子に座って、今日も『ボーッ』と、と窓の外を見ている。
そしてぼそりと一言、
「ずっと人形のままでいたかったな・・・」
人間人形 完
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