赤舌のオークション その4
残った彼女たちは用心していた。
ステージの『ガタンガクン』が始まったが、
「みんな床に伏せて!姿勢を低くするの!」
今日子の号令一下、大事な所を隠しつつ、ササッと腹ばいになった。
観客席から「おー」という声が起きる。
なかなかやりおる。
なるほどこれなら、ステージがかなり傾いても落ちることはないだろう。
それほど広くない傘の上で、みな腹ばいになってステージにしがみついている。
なまめかしい背中や、6個、いや12個ののおしりが白くかわいく見える。
(司会)「はぁ、おみごと。よくぞ考えましたね」
(今日子)「うるさいな。こっちは必死なんだよ」
(司会)「でも、こちらも対策の対策は考えております」
プールの中から『ブーン』という振動を伴う変な音が起こった。
(香織)「なんなの?」
うつ伏せに寝そべったまま、プールの方を見ていると・・・
突然水面が持ちあがり、『バシャーン』と大波がステージの上に降ってきた。
(麻由子)「あ!」
(京恵)「あっ!いやぁ」
よける間もなく。
京恵と麻由子は顔に波をかぶってしまった。
「うわぁ!」「熱いぃ」
他の者も、体のあちこちに波やしぶきがかかっている。
うつ伏せだったので、背中に液体を浴びた者がほとんどだが、京恵や麻由子のように顔にもろに浴びてしまった者もいる。
(真理子)「顔を伏せてしのぐのよ」
大波小波がステージの四方から『ザパンザパン』と打ち寄せてくる。
「いやっ」「やめてよー」
たまらず数人が立ち上がってしまった。
(真理子)「あ、立ったらだめ」
しかし真理子も立て続けに頭から波をかぶってしまい、
「うわっ、痛いっ」と顔を手で押さえた拍子に上半身を起こしてしまった。
(真理子)「あ、あ、しまったぁ」
とたんに横側にすべるようにバランスを崩し、背中から転がった。
(真理子)「ちょ、ちょっと待って、うゎぁー」
さらに勢いアまって背中からプールの方へ倒れこむ形になった。
冷静な真理子ではあったが、このような体制になってしまっては、もはやどうしようもない。
(真理子)「あ、いやぁ、助けてぇ」という悲鳴を残して、
頭からすべりこむ格好で、プールに落ちていった。
『ザッパーン』
水面に落ちるときに大きく足が開いたので観客席がどよめいている。
突然ファンファーレが鳴り響いた。
(司会)「オブジェの候補が3人目となりましたので、ここで1回目のプレゼントタイムです」
(陽子)「なによ、プレゼントタイムって?」
プレゼントタイム、これは観客に対する『プラスα』のサービスを提供しようという試みである。
(アナウンサー)「本日のラッキーナンバーは56番です。56番の方、どうぞ水槽横の特設ステージまでお越しください」
でっぷりと太った好色そうな男が現れてきた。
(司会)「おめでとうございます。あなたはリクエストの権利があります。何がお望みですか?」
(男)「はい、もしできればですねぇ、ほら以前、あのぉ、ええと、難しい名前の薬を女性に塗ったじゃないですか」
(司会)「ええ、ええ、はいはい!あの体液排出促進ホルモン剤のことですか?」
(男)「そ、それです。あの時の女性が潮を吹いていたのがたまらなく興奮しましてね。ぜひお願いします」
簡単に説明すると、媚薬の一種で、潮吹きが止まらなくなる作用があるのである。
水槽横の台にもう一段、高い特設台が増設された。
真理子はその台の上に、顔を観客側に向け、足は真横に開いた状態で固定されている。
(司会)「ではどうぞ。あ、真理子に触るのなら手袋もお忘れなく」
渡された小瓶のふたに刷毛が付いており、これで薬を塗れるようになっている。
男は真理子の右の乳首に試薬を塗った。
20秒もたつと、真理子の顔が少しピンク色をおびてきた。
(男)「この人、意識はまだあるんですよね」
(司会)「まだ生きてますからね。もちろん液体浸けになってるんで、感度はもうビンビンのはずですよ」
これらは客席の特大モニターにも映し出されており、残っている彼女たちにも見える。
(麻由子)「ひどいことするなぁぁぁ!」
(今日子)「なんていやらしいことするのよぉーーー」
「陽子」「やめなさいよぉぉぉーーーー!」
ステージ上から、彼女たちが大声で叫ぶが・・・当然黙殺である。
(男)「あはぁ、乳首が立ってきましたね」
彼女はカチンカチンに固まっているが、乳首は微妙にビーンと立ったようになってきている。
男は左側には2回塗った。
目も少し潤みだしたが、男は調子に乗り、さらに右の乳首、左の乳首と数回繰り返し塗っていく。
そのたびに、彼女の目はどんどん赤く充血してくる。
「もっと塗ってもっと塗って、まだまだですよ」司会がけしかける。
ついに涙が流れだした、と思った瞬間、右の乳首から、白い乳液も垂れだしてきた。
(男)「あれあれ、お〇ぱいが出てきた」
男が笑いながらさらに塗ろうとしたら、右、続いて左からも、
『プシュー』と噴出したのだった。
(男)「これ、やっぱりすごい効力ですね」。
続いて男は、マ〇コをちょいちょいとつまんでから、薬を塗った。
すでに涙まで流していた真理子の目は、少し開いたようになったかと思ったら、また涙があふれだした。
男は「あっつ」と言った。
彼女のおマ〇コはあきらかにピクピク動いている。
(男)「あはは、立った立った!」
おマ〇コのまわりはだんだん湿っぽくなりついに液体も流れだしている。
(男)「まだ塗っていいよね」
男がもう一回塗ったとたん。
動けない彼女の全身が、小刻みに痙攣をはじめ、鳥肌もたってきている。
だがしかし、男は容赦せずにもう一回塗った、とたんに、
『シュ、シュ、シャー』と真理子の股間から液体が噴出した。
「うわっ」男はよけようとして転んでしまった。
股間から吹き出した液体は、すごい勢いで吹き続け、やがて小さい水滴となり治まった。
(司会)「はい、どうでしたかご感想は」
(男)「はいすごくよかったです。転びましたが最高でした」
会場がどっと沸く。
(司会)「それはよかった。では、お席にお戻りください」
男は観客席に戻っていった。客席から拍手が起こった。
(司会)「以上で、1回目のプレゼントサービスを終わります」
(京恵)「なんてことをするのよ」
(香織)「女性の体をなんだと思ってんのよ」
司会は無視して「では、水槽に沈める準備をお願いします」
また数分たった後。
真理子はユラリユラリと水槽の中を漂っている。
少し笑った、加えてすました顔ではあるが、目はトロンとして気持ちよさそうにステージを見つめている。
(司会)「三体目も完了ですね。ショーを再開します」
残り5人は、はっと、我に返った。
- 4 -
*前次#
物語の部屋 目次へ