その後の世界 その8
6人の少女たちは無事に助け出された。
(W)「全員無事で良かったわ」
(少女)「あと2人ほどいました」
(W)「えっ、あと2人って・・・」
(少女)「峰霧さんと木之元さんとか、言ってたっけ」
(W)「えぇっーーー! あの2人またここに来たのか」
ホワイトはブルーとレッドに振り返って、
(W)「あと2人知らない。峰霧さんと木之元さんっていうの。どこかで見なかった。救出された女の子といっしょだったんだけど・・・」
2人は慌てだした。目を逸らそうとする。
(W)「何か知ってるな。あのさ、知ってるんなら・・・ あ、まさか!」
今度はホワイトが慌てだした。泣き出しそうになっている。
(W)「まさか、まさか、2人とも殺されてしまった。もしかしたら爆発に巻き込まれて・・・」
(R)「いえ、間違いなく生きてますけど・・・」
(W)「え、それじゃどこにいるの?」
レッドとブルーはうつ向き、後ずさりして逃げようとしている。
2人が生きてるようなので少し安心したホワイトである。
ホットと息を吐き、
(W)「こっちを向きなさい。あのさ、何か知ってるんなら・・・あれまさか!」
ホワイトが睨みつけるが、2人は下を向いて返事をしない。
目を合わせないようにしている彼女たちに向かって、
(W)「ちょっと、こっちに来なさい」
「いやだ」「待って」とごねる2人を、誰もいない部屋の中まで引っ張って連れてくると、
(W)「変身を解きなさい」
(B)「え、正体を明かすなんてできないよ」
(R)「何の権限があって、あなたはそんなことを・・・」
(W)「もう一度だけ言う!変身を解いてみなさいよ!」
2人は顔をあわせて「ハァ」と、ため息をつきながら変身を解除した。
詩音と羽純がうなだれて立っている。
「あのぉ、この事はみんなには内緒に・・・」
今度はホワイトが「そういうことだったのね・・・」といいながらため息を吐く。
「変身解除」と変身を解くと、
「あーーー」
立っていたのは静流先生だった。
(羽純)「あ、先生がスーパーガールだったの」
意外や意外、運動音痴の先生がまさかのスーパーガールだったとは。
(静流)「あのね」
彼女が言うには、鈍くてとろそうな方が、敵を
欺いて活動しやすいそうだ。
(静流)「でもバレちゃったじゃないの!」
(羽純)「変身を解かなければバレなかったのでは・・・」
(静流)「何おぅ!」
(詩音)「ちょっと羽純、素直に謝っとこうよ」
2人はごめんなさいと頭を下げた。
決めポーズの静流はフウと息をして、
(静流)「お互い見知ってる以上は、3人で協力した方がいいでしょう、ね」
2人も納得して「そうですね」と、言っている。
(羽純)「あのぉ、先生のことも秘密にしておきますから」
(静流)「何言ってんの! 当然でしょ」
次の日の朝、またしても羽純が走っていると、静流も走っている。
今日もぎりぎりでセーフだった。
何事もなかったように、2人は間に合ったと喜んでいたが、
「またですか」と言って近づいてきたのは校長先生である。
いつも遅刻しそうな生徒と一緒に走っている先生がいると聞いて、自分の目で確かめに来たのだ。
(静流)「いえ、あのあたし遅刻はしてないです。セ、セーフですよね・・・」
(校長)「ギリギリで間に合えばいいってものでもないでしょう、ちょっとお話がありますので」
校長に連れていかれてしまった。
悪の世界で崇拝されていたミスターピーイーは滅びさった。
そして新生スーパーガール、若い教師と少女たちの活躍が始まった。
ただしそれは・・・わずか1年間という短い期間であったのだが・・・
その後の世界 完
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