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日曜日14時。私の家に現れた爆豪くんは目的の教科書を取り返すと、出掛けんぞと言い放った。少し渋ると誰のせいでここまで来たと思ってんだと脅されて、私に拒否権はなかった。


家を出て向かったところは私の家から割と近くにある大型ショッピングモールだった。なんでも今度ある林間合宿で必要なものを買いに来たかったらしい。

最初にモール内の鞄屋さんに入ると店内を一周しただけでこれにすると言って早々に買う爆豪くん。おいおい、そんな簡単に決めちゃっていいの?爆豪くんは鞄以外の物も即決で買って行くものだから、全ての買い物は1時間で終わってしまった。



「爆豪くん選ぶの早くない?」
「あ?いいだろが」
「いや、吟味という言葉を知った方がいいよ」
「言われんでも知っとるわ」



決断力の良さのなせる技なのか。選んだ後で後悔しないのかな。爆豪くんは手際よく買った物を1つの袋にまとめてコンパクトに持つ。



「これからの予定は?」
「別に」
「それならちょっとぶらぶらしよう!気になるお店があったんだよ、こっちこっち」
「ホントにこっちであってんのかよ」
「大丈夫!ここのショッピングモールは割とよく来るから」



なんて言ったってここは私が一番よく来るショッピングモール。お店の大体の場所はもうわかっている。日曜日のお昼ということでショッピングモールは人が溢れかえっている。人と人との間を抜けて目的のお店に向かう。



「ここここ!ちゃんと着いたでしょ、爆豪く…あれ?」



そこに爆豪くんはいなかった。