05.知らない姿

「見ーたーぞー!!!」
「わっ!び、びっくりしたー!!脅かさないでよ花子」
「今!!さっき!!駅で!!他校の男子と!!!デート!!!?」
「違うって!!というかなんで細切れに喋ってるの?」
「じゃあ誰!?」
「友達だよ」
「どういう経緯かお姉さんに吐きなさい」
「なんか怖いよ花子」
「いいから!」
「えっと、入学式の日の朝にあっちが落とした定期拾ってあげて、その日の夕方に本屋で高いところの本取ろうとしてたら取ってくれた人が偶然その人だった」
「…なにその少女漫画詰め込んだの」
「最寄り駅が一緒だから通学路が被っててだいたい毎朝一緒だよ」
「そこまで偶然だとストーカー疑っちゃうわ」
「えー、切島くんそんな人じゃないよ」
「あぁ、まあ、そうだろうね」
「?」
「え?だってあの制服って」
「え?制服?」
「え、もしかしてどこの学校か知らないの?」
「だってここからさらに乗り継いだところの学校だよ?そんな遠くの学校の制服知らない」
「…」
「え、ちょっといきなり呆れないで!なに!?」
「(おもしろいから黙っておこう)」




知らない姿