04.角無し
<まもなく電車が到着いたします。黄色い線までお下がりください。>
「(珍しいな、切島くん今日いないや)」
ぽんっ
「!」
「−っ、はぁっ、はよっ」
「お、おはよっ、今日遅かったね」
「寝坊しちまって、っふう」
「全力ダッシュだったんだね」
「おお、ギリ間に合ったな」
「うん。あ、電車ホームに入ってきたよ!乗ろう」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
「今日はいい位置取れたな」
「ラッキーだね」
「いっつも顔潰されてるもんな」
「え、見られてた?」
「おう」
「(恥ずかしい。よし、話題を変えよう)」
「井崎?」
「切島くん今朝何時に起きたの?」
「う、7時半」
「むしろよく間に合ったね!」
「ダッシュで着替えて速攻出てきたぜ」
「すごいよ切島くん」
「まじで間に合ってよかった」
「でも今朝来た時どきっとしちゃった」
「え?」
「髪下ろしてていつもと印象違うね」
「あ、おうっ、セットする時間がなくて。なんか、恥ずかしいな」
「新鮮でいいと思う」
「っ!サ、サンキュー!」
ツノ無し