26.人肌




「グスっ」
「…」
「スンっ」
「…」
「ズビっ」
「…水とかいるか?」
「うっ、ううん、大丈夫っ」
「ちょっと落ち着いた?」
「うん、ごめんね、ズっ」
「気にすんな」
「(切島くん優しい)」
「…」
「(改めて考えると切島くんにすごい迷惑かけちゃったな)」
「…」
「(痴漢から助けてもらって、泣きつくなんて)」
「…」
「(あれ、よく考えると、めっちゃ恥ずかしくなってきた)」
「…」
「(おおおおお、どうしよう…!)」
「…」
「(…ん?)」
「…」
「(…え、あれ、え、手繋いでる!?)」
「…?」
「(いつの間に!?え!?)」
「どうした?」
「えっ、いやっ、そのっ」
「?」
「たっ、助けてくれて、ありがとう」
「おう!」
「(言いづらい)」
「なんか赤くね?体調悪いか?」
「いえっ、元気です!」
「そうか?」
「…」
「…」
「あ、あの」
「どした?」
「…手」
「て?…っうぁ!悪ぃっ!!」
「いやっ、すごい心強い、です!」
「…おう」
「…」
「…」
「…あの」
「ん?」
「もうちょっと繋いでもらっててもいい?」
「っ」



優しさに甘える