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▼2021/10/17:リスタート。

読者の皆様にご報告致します。就職が決まりました。

前職を辞めて一年半以上、遂に次の仕事が決まった。しかもずっと憧れ、働いてみたいとリクルートサイトを何度も見に行っていた企業様と縁が結ばれたのだ。身バレ防止のために職種の詳細は省くが、接客業で販売職である。立場としてはとあるデパートの販売員になることとなった。驚きなのが、日本の二十代や三十代の方ならば名前を出すだけで『ああ、あのお店ね』となる企業様で障害者雇用での就職となった点だ。
このブログの読者の皆様ならばご存じと思うが、私には精神障害がある。手帳を持ち、福祉サービスのお世話になりつつ生きている人間だ。長い就職活動の中で私は、始め『お洒落なものを販売する仕事に就きたい、接客業が良い』と思って様々な企業に応募してきた。化粧品やお洋服など、誰かを美しくするお手伝いができる仕事に就きたいと資格を取得したりもした。しかし、ネックになったのが精神に障害があること≠セった。接客販売業と言うのは、お客様と直接対面して商品を販売する。コミュニケーションに難があると判断されれば、採用を勝ち取るのは難しい。企業によっては障害者雇用と銘打って募集をかけていても精神障害者は『初めからノーセンキュー』なところも少なくない。
障害の内容が多岐にわたる上に、日によって出来る事と出来ない事が変わる事もままあるからだろうか。一口に精神障害と言っても私のような『統合失調症』や『発達障害グレーゾーン』だけでなく『適応障害』『鬱病』『双極性障害』『不安障害』など様々な病気が存在するが、その人物によって配慮すべき点は全く違う。私の場合、統合失調症そのものの症状よりも天候の変動によって起き上がれないレベルの頭痛等の不調が起こりやすいため、其処を配慮に含んでもらった。他にも人間関係で不安になりやすいため、関係機関の支援者に早めに相談する事にしている。また、私には身体的障害もあるので(手帳はもらえないレベル)、その点も配慮に含んでもらう事となった。
配慮してほしい点を伝えるテクニックも必要になってくるので、就労移行支援事業所などの関係機関とつながりを持つのは有効だとつくづく感じた。
日頃から自分自身を観察するのも大切だと思う。一種の『自己分析』と言えると思うのだが、何か不調に陥った時に何が原因だったのかを推測して探っておくと後々役立つことが多い。今後就労する際、企業の方に『どんな時に』『どう云う症状が出て』『何をして貰えば早くに回復できるのか』を伝える手段となるからだ。5W3Hで説明できると尚良い。私の場合は『低気圧の影響下にあるときや気温が高い時期に』『起き上がれなくなるレベルの頭痛や倦怠感に襲われやすく』『早めに鎮痛薬を飲んだり、早退や遅刻を貰って休養すれば早くに回復できる』との内容となる。自分自身が行っている不調時への対策≠ェあれば明文化してみると良いと思う。
勿論、自分一人では文章化出来ない、伝えるのに不安がある方もいらっしゃるかと思う。その場合は支援者の方に相談すれば代わりに文章化してくれたり企業の方に伝えて貰える場合がある。頼れるものは何でも利用するのが目的達成の早道だ。自分にとって辛い事、不便な事は人によって違うし、障害上、特性上苦手な事は案外配慮してもらえたりもする。私なんか、過去の事故で五感の一つを失っているがそれも配慮に含んでもらえた。思い切って言ってみるのも一つの手である。

就職活動の途中で、私は一度接客業に就くのを諦めた。元々適性の高かった事務系の仕事にも何社か応募したのだ。その中には大好きな美容や化粧品に関わる企業様も幾つかあり、それはそれで働いてみたい気持ちが強くて、全力で応募書類を作り模擬面接も繰り返して挑んだ。しかし、縁がつながる事は無かった。そんな中で今回の求人を見つけ、応募したらとんとん拍子に就職が決まった。今まで他の企業様に受からなかったのは、此処に応募する為だったのだろうか、と考えるくらいに。それくらい、ずっと憧れていた企業様なのだ。
不安はある。幾つも。前職での接客に於ける苦い経験も思い出されれば、そもそもこの職場で本当に長く働けるのかも不安な気持ちもある。でも、せっかくチャンスが与えられたなら、掴んでやろうと思う。支援者の方にも言われた。

「矢野さんは、夢を掴んだんだから」

ずっと夢見ていた、おしゃれで可愛い物を売る仕事を、明日から始める。夢見るだけでなく、覚悟も決めて腹をくくろう。実習では『業務に一生懸命な事』を高く評価されたと言う。一生懸命全力で挑みつつ、いずれは楽しむ事が出来れば上出来だろう。今日はネイルを仕事仕様にした。明日はまず、深呼吸をして丁寧にスキンケアとメイクを施そう。完璧と思える見た目ならば、少しくらいは自信を持ってお客様の前に立てると思うから。


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