memo

▼2021/09/17:無題

学校や会社には規則というものが存在する。以前『ブラック校則』と呼ばれる理不尽なまでに厳しい校則をテレビ番組のニュースで観た事があるのだが、そんなに厳しい校則を用意せずとも、生徒たちを指導するのは可能なのでは? と感じた。これには私なりの根拠がある。私は制服のある学校に通った事がなく、漫画を持ち込もうが髪の毛を染めようが自習時間に音楽を聴いていようが昼休みにPSPで一狩り(世代がバレる単語だ)していようが咎められない学校生活を送っていたのだが、それで学校全体が荒れる℃魔ェ一切無かったからだ。
中学生の頃こそ携帯電話や高価な貴重品の持ち込みは禁止だったが、iPodやウォークマンの持ち込みは可能だった。また、制服に近い『式服』と呼ばれるものは存在したが、それは所謂式典の場でのみ着ていれば良いというもの。普段はユニクロのパーカーを合わせても良いしカーディガンの色にもデザインにも指定はない。私はよく紫色のカーディガンを着ていた。夏場はユニクロで購入したポロシャツが活躍するし、靴下の色は紺色や黒が人気だったものの、靴の種類にも指定は無い為個性豊かな足元で登校する生徒ばかりだった。
式服の元々のデザインは胸ポケットに校章のエンブレムが入った紺のブレザーとシャツ、タータンチェックのプリーツスカートと青緑に白で細かな水玉模様が入ったリボンの組み合わせで、私は結構気に入っていた。ちなみにスカートの丈には一応規定はあるが、皆守っていなかったしそれを怒る教師もいなかった。
アクセサリーをつける事にも一応は規制があったのだが、私は守っていなかった。私が中学生だった頃は腕にラバー製のブレスレットをつけたり、頭にコサージュやカチューシャをつけるのが流行っていた。周囲の子達もそう云うものをつけて登校して授業を受けていたし、私自身も髪飾りはつけないものの、腕にはラバーブレスの他に天然石の数珠っぽいブレスレットを何重にも巻いていた。体育の授業や家庭科の調理実習の時にさえ外していれば何も言われないのが、今思うと凄い学校だったと思う。
生徒指導の先生がとても人気のある方だったのも関係あるんだろうか? バレンタインデーには女子の間で友チョコ合戦が始まるのだが、一番貰っていたのは生徒指導の先生だったのが面白い。
寒い時期になるとマフラーやダウンジャケットが活躍するが、私はダブル合わせのジャケットやライダースジャケットを着て登校していた。その頃からゴスロリやパンクロックが好きだった影響である。タイツではなくニーハイソックスなのもこだわりで、よくボーダー柄のを履いてブーツを合わせるので『自転車じゃなくてバイクで通学したら?』と冗談で言われていたのをよく覚えている。
高校に進学する際は『私服校な事』『家から近い事』を基準に学校を選んで受験したので、中学の担任には呆れられた。素直に答えない方が良い時もあると学べたので良しとしている。入学してからは毎日好きなゴスロリを着られる事(中学の頃は所謂なんちゃって制服≠゚いた服装がしたかったしお金もなかったので)で毎日がとても楽しかったし、その分悩んだ部分も多かった。幸運な事にゴスロリやゴスパンクを着ている事を揶揄する人間が周囲にはいなかったので、長期休みや連休には都会に出かけて好きなお洋服を買いまくっていた。校則上ピアスや化粧は禁止という事になってはいたが、皆やっていたし何なら髪の毛も染めている人ばかりだった。アルバイトをしてブランド物のピアスを買った事を担任に自慢していた友人には少し呆れたが。私は学校では化粧こそしなかったものの、爪には常にマニキュアを塗ったりアクセサリーをつけたりと自由にやっていた。先生方には「本当はよくないけどまあいいか」と言われていたので、本当にゆるゆるな校則の学校だったのだと思う。そんな感じでも生徒達は荒れていなかったし、進学率こそ高くないが偏差値もそれなりだったらしい。

『破る校則が無いと、逆に生徒は大人しくなるのでは?』が持論だ。制限された中で楽しめるものやことがあればまだ良いが、ギチギチに『あれもこれも駄目』と締め付けられると反発したくなるのが中高生というものだ。本州の何処かに校長先生の提案で『一切の校則を無くした中学校』があると聞いた事がある。その校長先生は『生徒の見た目や行動を縛り過ぎる校則に意味があるのか?』と考えたうえで、他の先生方を説得して徐々に校則を無くしていったらしい。
もちろん、その場のルールを守ったり、身なりを整えるのは重要な事だ。しかし理不尽なくらい厳しいと感じられる校則を作るのは、先生方にも負担となる事が多く生徒の勉強へのモチベーションを下げてしまう気がしてならないのだ。下着の色まで指定して同性の教師にスカートをめくって見せなければならない校則とか、下手をしなくとも人権侵害だろう。髪型が規定通りじゃないからと勝手に切ったりなんかしたら傷害罪だ。持ち物検査なども実のところ憲法違反というやつらしく、うっかりその辺に詳しい保護者が居たらどうなるのか見てみたい。
まあ、学生には学生らしく在って欲しいのだろう。それと社会に出た際に相応しい服装や髪型などのルールを教えているのもあると思う。理不尽なのは社会も同じだ。

私は現在、一社の面接を突破し実習に入る事になった。その際困ったのが服装の指定が曖昧な事。求人上では『服装自由』『髪型自由』なのだが、あくまでも仕事をする場なのでそれに相応しい服装や髪型で挑むべきだろう。自由にやりまくったツケを感じる事もあるが、前職でもきちんと身なりは整えていた。それなりのおしゃれさも求められる企業なので、次の日曜日に実習用のお洋服を買いに行こうと決めている。

自由には責任が伴う。故に大人は子供を縛ろうとするのかと考えた事がある。自分達の考える『子供』で在って欲しいのだろうか。元々ルールとはその場に属す個人を『守る』為に設定されるものであって、子供を守る為に敢えて制限をかけるのが本来の形なのではないかと思う。だから未成年者はお酒やたばこを禁止されるし、一定の年齢までは運転免許も取れないしクレジットカードも作れない。
自由に伴う責任に就いて、きちんと説明できる大人でありたいが、果たして今の私はどうなのだろう?



←前へ | 次へ→