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▼2023/04/09:ポリクロームの空気

春である。漸く札幌の雪も溶け切った場所が増えてきた。つまりは薄着の季節の到来だ。ダイエットが全然進んでいない私にとっては由々しき事態である、と知り合いや職場の皆に言うと決まって言われる。

「矢野さんは痩せる必要ないよ」

違う。健康上は痩せる必要が無くとも、理想の自分であるために痩せたいのだ。私の身長は158センチだ。そして、一番痩せていた高校生の頃は45キロ無かったのだ。その頃に戻りたいとまではいかなくとも、せめて40キロ台になりたい。つまりは今現在50キロを超えていると言う事だが、四捨五入すると50キロなので、今のうちに(痩せづらい年齢になる前に)痩せたいのだ。年々感じる加齢問題の重大さを考えると発狂しそうになる。それなのに何故夜食を食べてしまうのだろう。昨夜はカップのワンタンスープ(豚骨味)とローストアーモンド(塩味)を食べてしまった。食べている間はエンドルフィンがドバドバ出ているのか非常に美味しく感じるし、ほんの一瞬はかなり満たされる。けれど、食べ終わった途端に後悔しかなくなる。いい加減学びなさいよ私。
しかし、その食生活を続けていても如何にか許容範囲内の体型で居られているのは趣味の筋トレの習慣があるからだろう。最近だと一日に100回スクワットをする事を自分に課した。あるデータで一日に100回のスクワット(所要時間3分と少し)を8週間続けると体脂肪率が4,5パーセント減るらしいと知った。見た目は細身だが体脂肪率がヤバい私にはうってつけの運動じゃないかと筋トレに導入した。今のところ毎日続けられている。以前の筋トレの内容もブラッシュアップを重ねながらスクワットと有酸素運動、ストレッチ。これを週に5〜6回はやれている。これが無かったらもっとヤバかったのだろうと心底感じている。
……まあ、まずは夜食を辞めるのが一番だと理解しているが。
どうして夜中に食べるお菓子やナッツは美味しいのだろう。元々ナッツ(特にアーモンドと胡桃とペカンナッツ)は大好きだし、お菓子は言わずもがなだ。そもそも好き嫌いがほとんど無いし。好物はチョコレートケーキやマカロン、鶏のから揚げやポテトチップスとかハイカロリーなものばかりだ(特にピザポテトかカルビーのコンソメパンチ。美味しいよね)。
家庭科の勉強が得意だったので自炊もそこそこする。今日の夕食は長ネギとジャガイモと鶏肉とパセリのスープ、鮭の柚子胡椒煮、小松菜と人参の和え物を作った。栄養価とカロリーと安い食材を使う意識をした。家族に好評だったのでまた作りたい。これでも家庭科は五段階評価で五だった。今のところは食べたいもので摂取カロリーを抑えられるメニューを作り、緑黄色野菜と淡色野菜とタンパク質、ミネラルを意識して献立を作る理性はある。とんでもないハイカロリーの料理は作らない(仮に作っても同居の祖母が食べられないので)。ならばさっさと夜食と縁を切れば良いのだ……寝る前の薬、もう少し早いタイミングで飲もうかな。

話は変わって、最近職場で上長と面談する機会があり、嬉しいことを言って貰えた。

「これはお世辞じゃなく、矢野さんはこのまま行けばスーパーウルトラ販売員になれると思う」

今の職場で働き始めて一年半ほど経ったが『成長が著しい』と上長は言い、更に「矢野さんはお客様に話しかけるのが苦じゃないでしょ? お客様の為に一生懸命努力するのもそうだよね? それって、そんなによくある性質じゃないんだよ」と言った。100人の販売員が居ても10人程しかいない素質を持っていると。私は普段お客様に話しかけるのは怖くないと思っている。寧ろ、お客様から話し掛けられる方が怖い。何を言われるのだろうと身構えてしまうからだ。しかし話しかける場合にはあまりその恐怖心が働かない。此方から話し掛ける場合、覚悟が決まっているからだ。最近だと高価格帯の商品を販売する機会も多くなり、伝票を書いたりお取り寄せの手配などもこなせるようになってきた。生来焦り性のため内心テンパって動悸はするし、文字を書く手が震えたりなんかもする。しかし、お客様の前ではきちんと販売員≠ェ出来るようになってきたのである。
少し前から、お客様のご要望にお応えする際に『そんな事して貰って良いんですか?』と訊かれる事が増えた。私とはしてはそのサービスをする事は割りと当たり前に近い事なのにな、と思う。私がしている接客は大体が私が客側の時にして貰って嬉しいサービス≠ネのだ。接客はするのもされるのも好きだ。だからつい買い物に出かけては散財してしまうのは直した方が良いのだろうけども。
昨日もある商品のサイズ違いはないかと訊かれ、たまたま在庫が無く別の商品を勧めたところお客様がデザイン違いで同じ色の商品も気になると仰ったため「そちらもお調べしてよろしいですか?」と言えば「お忙しいのに良いんですか?」と問われた。「大丈夫ですよ。少々お待ちいただけますか?」と笑顔で言えた。だって、せっかく足を運んでくださったのに何も欲しい物が買えないのは悲しいだろうと思ったからだ。幸いその商品は在庫があり、無事お客様はお買い上げだったので此方もとても嬉しかった。売れた事もそうだが、お客様にお礼を言われると本当に嬉しい。接客業は、始めてみたらこんなに楽しいのかと驚いている。やりたかった事が自分の特性とマッチしている事実に飛び上がりそうなくらいうれしい。
上長はそんな姿勢を見ていた故に『スーパーウルトラ販売員になれる』と思ったらしい。そしてもう一つ評価されているのは仕事をしながら空き時間に勉強をして仕事に活きる資格を取ろうとしている事らしい。私は現在、インテリアコーディネーター合格を目指し試験勉強をしている。今日もマクドナルドに一時間居座って勉強してきた。某通信講座のテキストで勉強して、何度か添削課題を提出してきた。今のところは合格ラインを超えている。この資格は一次試験と二次試験があり、合格率は30パーセントを切るらしい。結構な難関だと言われるが、何としても一発合格を決めたい。その方が格好いいじゃないか。登録販売者も一発合格だったし。
もしインテリアコーディネーター試験に受かれば、『スーパーウルトラ販売員(インテリアコーディネーター有資格者)』になれるんじゃないかと上長は言い「仕事しながら勉強を継続して結果を出してるのは本当にすごい事だよ」
と言ってくれた。話をしたその日の帰り道、私はルンルンでスキップしたいくらいうれしくて顔がにやけていたに違いない。やりたい仕事に向いていただけじゃなく、私の趣味でもある勉強への姿勢も褒められたからだ。
多趣味故に時間と身体が足りない事も多いが、充実している実感で頑張れる。そして、筋トレも勉強も誰かに強いられる事の無い自主的な趣味の一つなので、頑張ると言うより楽しみの時間だ。だから筋トレの後お風呂で勉強をしているだけでストレス発散にもなる。

この歳になって、毎日が楽しくなってきた。十代の頃、毎日破滅願望に囚われ死にたくて仕方なかった私に、それでも死なないで生きていてくれてありがとう、とお礼を言ってあげたい。貴女は将来こんなに幸せになれるんだよ、って。

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