memo

▼2023/10/08:初秋はご機嫌な足取りで

気温も湿度も下がり、秋本番といった様相の北海道札幌にて、今日も仕事に励んでいる。
つい先日インテリアコーディネーターの一次試験を終えてきたが、現在は受けられるかもわからない二次試験の勉強をしている。例年だと十月の半ばに一次試験が行われていたのだが、世界中に跋扈する流行り病の影響もあり今年度から試験の形態が変わった。以前は受験生たちが決まった日時に会場に集まっての筆記試験だったのが、受験生任意の日時にテストセンターと呼ばれる施設に赴き、パソコンで回答をする形式になったのだ。なので、設定された期間内なら自由に会場を選べるし、時間も調整が効くようになった。私は九月中に受験して二次試験への準備期間を多くとる作戦に出て、それに合わせて勉強してきたのだ。但し、一次試験の結果が出ないと二次試験を受けられるかはわからない。故に受けられないかもしれない試験の勉強をしている訳なのである。
まあ、一次試験の自己採点が間違っていなければ多分受かっているであろう手応えはあった。あまり期待し過ぎると後で痛い目を見るかもしれないので、自分の力を過信しないようにはしている。二次試験の内容は図面の作成と小論文である。こんなブログサイトを十年以上続けている私は、文章を書く事には抵抗が無いしむしろ大好きだし、趣味で二百話以上の小説を綴ってきた。なので小論文の方はあまり心配していない。問題は図面の作成だ。試験ではインテリアコーディネーターの自分にクライアントからの依頼が来たとの設定で部屋の図面を描く。このサイトに以前から通ってくださる方ならば、私が美術学生だったことはご存じかと思う。しかし、私が得意なのは人物画や静物画なので、部屋の様子を正確に時間内で(しかもオリジナルで家具をデザインしたり、着彩も含まれる)描くと言うのはあまり経験がない。某ユーキャンで対策をしつつ、一歩一歩前に進んでいる感じだ。
それでも全く美術に親しんでいない人よりはアドバンテージがあるだろうとも思う。今日も三時間ほど勉強して実際に図面を描いてみた。漫画家を目指していた頃の私は兎に角背景を描くのが苦手だったが、試験で求められるレベルの画力はあると思われる。後は数をこなして図面を描く事に慣れていくしかない。幸い体調が安定してくる季節なので、調子は悪くない。
この資格を取れたら、私は正社員になる道をもう少し速足で進めるだろうか。実務も二年目を終えようとしていて、気付けばレジ業務も覚えて毎日そこそこに楽しく働いている。お客様には『貴方とても素敵ね』『お人形さんみたい』と微笑まれ同僚には『普段から丁寧だけど、レジにいる時はもっと丁寧で良いですね』と評され、上長には『今の笑顔超良いよ!』と褒められている。楽しい。お洒落な格好をして、お洒落で可愛い物を販売したり提案する仕事は、大変な事は有れどとても楽しい。
正直、再就職がなかなか決まらず悩んだことも少しはあった。でも今思うのは、多少時間は掛かっても自分にぴったりな職場を見つけられたのだから、あの時間も思いも無駄ではないと言う事。今でも定着支援では『矢野さんはかなりのレアケース』と評される。普通の精神障害者はこんなにも接客業を楽しめないし、私が有するくらいの商品知識を身につけるのも難しいらしい。まだ試験には受かっていないが、お客様のお部屋をコーディネートするお手伝いはさせて頂く事がある。お客様のツボに嵌まる商品や色遣いを見つけていく作業はとても楽しくて遣り甲斐がある。『この組み合わせとても可愛い! 買います!』と言われた時の快感や達成感は堪らない充足を齎してくれる。
今私は障害枠で勤めているが、健常の人達と同じ正社員の枠を目指せる実力があると評価されてもいる。もしそれが実現したら、通っていた就労移行支援事業所でも初のケースになるらしい。普通の人として生きるのではなく、ハンデを持ちながら働いて普通の人と同じくらいの実力を発揮できれば、この病気に『勝ち続けている』と言えるのではないだろうか。
死にたい気持ちは、成りを潜めているように見えてもふとした瞬間顔を出す。でも、死んだら出来ない楽しみたちが私の腕を引っ張るのだ。もっと楽しんでいこうぜ、私。



←前へ | 次へ→