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▼2023/10/30:世界を救った事の無い名前も無きヒーローへ

古くからのブログ仲間に、文房具や手帳について語るのがお好きな方がいる。彼女はブログ内で色々な手帳やそれの活用術について話していて、読んでいる私も来年から手帳にこだわってみる事にした。私自身、画材が大好きなので文房具には縁がある方だ。地元では一番大きな文房具店で沢山の商品から吟味して、王様のブランチとペイジェムと言う企業(違うかもしれないけど此処では仮称として企業と呼ぶ)がコラボレーションしたらしい手帳を購入して、書く内容も決めた。
私は去年の六月くらいから『接客記録ノート』と『心の美容ノート』をつけている。接客記録ノートとは文字通り『日々の接客に就いて記録する』ノートだ。一日の終わりにその日の自分の接客やそのほかの業務について振り返り、自分自身を俯瞰して次の日をより良くする目的で記録している。印象的なお客様について購入商品や会話の内容を元に『他のケースとの類似点』『他のケースとの相違点』『何故この結果に至ったのか、その要因』を書き記している。基本は読み返した時の為にうまくいった内容を記す事が多いが、今一つな時にも記録する事がある。
心の美容ノートは大好きな漫画の『メンタル強め美女白川さん』の主人公白川桃乃さんが作中でしたためているものを真似させてもらった。白川さんは作品タイトル通りとてもメンタルが強めで、社会人生活で周囲から受けるストレスを跳ね返し強く美しくチャーミングに生きている女性である。私も彼女の様に可愛くて最強の女の子になりたいと思って真似させてもらったのだ。悪口を言われても、笑顔でいるだけでなく自分の肥やしにも出来てしまう彼女にはとても憧れる。と同時に『自分も意外とこういうところあるな』と思わせてくれる漫画だ。

さて、手帳の話に戻ろう。私は元々、日記を書こうとすると続かないタイプだ。誰かに提出しろと命じられたわけでもない文章を書いて(それも趣味の小説とは全く違う文章)毎日毎日ペンを握るのも面倒くさいと思うタイプなのだ。しかし去年の六月、職場の研修で憧れの先輩が接客の記録の為に手帳をしたためていると知って、つい真似したくなった。それが意外と面白くて今でも続けているので、興味のある分野について記録するのは実は好きなのだと気付いた。それが『日記』と言う義務的な名前だったから続かなかったのかもしれない。
そして、来年の手帳には週ごとに詳しい予定を書き込む為に設けられたのであろうちょっとしたスペースがある。其処に短い日記を書いてみようと思うのだ。接客に関していても、していなくても良い。忘れたくない嬉しい出来事や勉強になった事例、これからやりたい事、思い付いたお洒落についてアイディアなど、兎に角記録しておきたい事を記録していこうと思う。
それらの他に一日の中で一つだけ、最もうれしかった事を書く。出来るなら、読み返して明日が楽しみになるようなものが良い。生きていて幸せな事ばかりじゃないし、死にたくなる日の方が多いけれど、それでも生きているのはとても楽しいから、その気持ちを失わない為にもきちんと書き記しておきたいのだ。
統合失調症と診断されてから十五年ほど経つ。その前からずっと死にたい気持ちを抱えて生きてきたけれど、生きてて良かったと思った事も沢山あった。第一、死んだら自分の死を喜ぶことも出来ないのだ。死んでよかった≠ニ自分自身の死を喜べる存在はいないのだと最近ようやく思い至って、取り敢えず死ぬまで生きてみようと思う。
因みに今日は精神科の通院日で、相変わらず希死念慮が強めだと言われ『無理はするな、頑張らなくていい』と言われまくり、通院同行してくれた支援員にも『矢野さんは本当に頑張ってますもんね』と言われ、頑張っているらしい本人が一番自分を追い詰めているのだと言われている気持ちになった。まあ、無理させ続けてきた自覚はあるんだけども。
そんな私を無理させず正当に評価する言葉にもなるかもしれないと思い、手帳を購入してみた。元々スケジュールは紙で記録する派だ。それに付随した形ならどこへでも持って行くし、どこででも書ける。自分の人生は一度きりだ。過ぎた時間は戻らない。これが永遠に続いてくれたらと言う喜びは確実に終わる。ならばせめてそれを思い出す縁になる文字を綴ってみたい。

話はかわるが、つい先日、観葉植物を鉢で購入した。ウォーターマッシュルームと言うたっぷりの水と陽射しが好きな可愛らしくユーモラスな葉っぱの植物だ。昨日セットで購入した植木鉢に移植した。今も同じ机の上で青々としている。切り花を買う事も多かったのだが、切り花だといずれは萎れて枯れてしまう。何より私の世話を必要とする何かが欲しかった、と書くと少々不健全だろうか。このウォーターマッシュルームは、私が世話をしないと枯れてしまうし、きっと私を裏切る事はないだろう。そんな存在が欲しかったのだ。死にたくなっても、私以外に世話できないこの子の為に生きる気持ちが湧いてくるかもしれない。だって、本当は死にたくないんだから。

こんな物騒な文章を書いていても社会人として立派に働ける。幾つものペルソナを持つ私は、明日も『善き店員』のそれを被って口角を上げながらお客様に挨拶するのだ。


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