「......」
数時間前にやってきたメールをもう一度見て携帯を放置する。
まだ終わっていないのか連絡はない。
裸エプロンになってすぐは恥じらいもあったものの、時間が経つ度に段々と羞恥は無くなり閉じていた股も開き胡座をかいている状態である。
「....はあ」
見ていたロードショーはとっくに終わってしまい空虚な時間がやってくる。
『ごめん、打ち上げが入ったから遅くなります』というメール以降新たな連絡はなく只々待ちぼうけとなる泉。
久しぶりにゆっくりと会える筈だった期待と現状の寂しさとが綯い交ぜになり酷く南が恋しくなった。
「....早く帰ってこいよ...」
本当ならば一緒に夕飯を食べて、一緒に風呂に入りその後今頃ベッドインしていた筈である。
恋しさはやがて泉の頭の中を南でいっぱいにしようとして身体も南を恋しがった。
「.......」
隣の寝室に続く扉を見つめれば泉は立ち上がりその扉を開く。
二人の寝室の中央に位置するダブルベット。
そして近くに位置する棚の引き出しを開けると透明のボトルに入ったローションとコンドームに複数の大人のおもちゃ。
その中からローションを取り出すとベッドの上へとよじ登りタオルの上に四つん這いとなる。
「....これはじゅ...準備だから..決して自慰じゃないから...」
そう己に言い聞かせるとボトルからローションをトロリと指先に流した。
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