「皆にはいろいろ話を聞いてもらったから報告する!」


ひまわりに落ちる 09


昼休み。学校屋上。

生徒は入れないこの場所にいるのは宇髄、不死川、伊黒、冨岡そして俺の5人。
弁当やらパンやらそれぞれの昼食をとっている。

「なんだァ突然。」
「大方タケのことだろう。想像が容易い」
「この度、タケと付き合うこととなった!今後ともよろしく頼む!」
「煉獄は、マツのことが好きだったのか…そうか…」
「あ?冨岡今更かよォ」
「あー、派手によかったな。金曜の飲み会の後になんかあったんだろ」
「この事、甘露寺にも話していいか?」
「もちろんだ!」

金曜日の飲み会の後からのことを話す。

「へぇ。ラブホの前でねぇ…連れ込んだのか?」
「よもや!そんなことはしない!」
「んじゃあ、もうキスとかはやったんだろ?」
「宇髄…お前シラフだよな?まだ昼だぜ」
「接吻もしていない!嫁入り前にそんな事をするのはどうかと思う!」

したいのは山々だが。

「はぁ??!!煉獄!お前…聖人君子かなんかか?!たまには自分の欲に派手に正直になれよ!!」
「@$<°〒9〒×○♪」
「冨岡ァ。テメェはしゃべるな。大人しくぶどうパンでも食ってろォ」
「俺たちのペースで共に歩んで行けたらいいなと思っている!この話はこれで終わりだ!」
「まあ、今後も何かあれば相談に乗るぜ。派手にな。」
「うむ!そうしてくれるとありがたい!」


聖人君子でも何でもない。
皆には「俺たちのペースで進んでいく」と言っときながら、俺はタケにもっと触れていたいと思っている。心が乱れてるのだろうか。

「派手に2人で一泊、デートとか行ってきたらどうだ?いい温泉紹介するぜ?」
「温泉か。俺も玄弥のテストが終わってから行ってみるかァ」
「×○$6<°\々〒」
「冨岡、鏑丸に噛まれたくなければ食いながら話すな。」
「どうせお前ら毎日一緒に飯食ったりしててデートみたいなもんじゃねえか。せっかくなら非日常を楽しめよ」
「温泉…2人で旅するのもいいな!」
「お土産待ってるぜェ」

まずはテスト作成・採点を頑張らねばな!と言い、残りのお弁当を平らげた。
温泉、タケは行きたいと言ってくれるだろうか…

午後からの授業は集中する事ができず、生徒から心配された。教師として不甲斐ない。
気持ちを切り替えねば…!と分かってはいるのだが、頭の中を占めるのはこの事だけ。



『早く、タケに、会いたい。』




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