Knockin' on heaven's door


――――これは 賭けだ

――――*RMよ 誘え そして――――応えよ



異界の住人!!!!

チュンチュン チチチ…

「ふわーあ」
「アンタ何時だと思ってるの!!早く起きなさい!!」
「へーい…えっもう7時45分じゃん!!やば!!」

私は須藤灯里。通称アカリ。中学2年の14歳。親に起こされベッドから跳ね起きると、高速で身支度をしトーストをくわえ一個下の弟と一緒に家を飛び出した。その弟はラン、背こそ低いが、金髪で絶世の美少年だ。そんな私とランの日課は、いつも見る夢の回数や内容。その話を笑わないのはランと幼馴染のギンの字(虎水ギンタ)。そして私の大親友小雪。

「えっ102回!?」
「そうなの、そうなの!!メルヘンの国!!喋る花、飛ぶじゅうたん、なんでもありのおとぎの国!!」
「クスクス」
「ちょっと!何が可笑しいのよ!!」
「だって、お姉ちゃん子供の頃からずっと変わらないんだもん!その夢見がちな性格!」
「どーせわたくしは夢見がちの非リア充っすよ!でもさ、アンタは信じてないの?」
「当たり前の反対。お姉ちゃんの話をまともに聞いてるのって、僕か小雪さんぐらいだよ。あとギンの字先輩」
「…ギンの字…」

「おっアカリじゃん!!ランも一緒か!」
家を出てすぐの曲がり角でギンの字(ギンタ)と出会った。家は近いけど、普段はこんなことがないのに珍しい。
「ギンの字も寝坊?」
「もち!それがよお!!最近おんなじよーな夢ばっかみるんだよ。102回だぜ!?102回!!」

始まった。彼とこの私、須藤灯里は長い付き合いで幼馴染というやつだが、彼が夢を語ると長くなるのはいつものことだ。各いう私もギンの字と同じメルヘンの夢を見る。しかもその回数は全く一緒。シンクロ、というやつだろうか。

「私の102回目の夢はァ〜おとぎの国で絶世の美少年にお姫様抱っこされた夢だったもんね!」

なんて私がギンの字に言えば、「へー」と興味の無さそうな言葉が帰ってきた。弟のランはその話を聞くと、何故か目に暗い影を落とした。

「おはよー!アカリ!あれっギンタも一緒?」

「小雪!!ギンの字とはそこで一緒になったの!ねえねえ聞いてよ私の夢!」
「オイ!オレの話のほーが先だかんな!!」

「ウフフッ!朝から面白い2人だね、ランくん!」
「え?あ、ハイ」

『目覚めろ。戦士よ。この戦争を終わらせることの出来る勇者よ』

(謎の女の人の声に…年はランより上っぽかったけど、ランに似てるお姫様抱っこしてくれた絶世の美少年…誰なんだろう)


私はボーっと窓の外を見ていた。それが日課と化してきた。小雪は少し心配そうに私の顔を伺う。私はハッと現実世界に戻り、ノートと黒板を交互に見つめた。ギンの字の方を見ると見事に爆睡中。そして、起きるないなやいきなり叫んだ。

「ぉおおおぉりゃあああ―――っ!!いくぜ聖剣サンダーフォーッス!!!」

「バァカ」

と、ギンの字に対してポーカーフェイスを気取ってみた。


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