白い紙




白い紙。君の名を書く。とても簡単なこと。

だけどオレは(僕は/私)は…

誰の名前も、書けなかったんだ。

『ミナモ!お前は相変わらず可愛いなあ!』

「しいて書くなら…そうだね」

ゆう
《ホントは、〇〇》
「…にしとこうか。後でどつかれるのもめんどいし」

「オレはやっぱり―――――」

夕日紅

「だってばぜぃ!」
《でも―――〇〇》

「私は…」

日向白樺先生

「かな!」
《だけど―――〇〇》


カイトは紅の方を見た。しかし、紅の熱いまなざしは同期のアスマに向いている。カイトはハァ、と溜息をつき白い紙を先生に提出する前に紙飛行機に折って窓の外へ投げた。

「カイトォ――――!!!」
「へっへー。悔しかったら追ってくるんだってばぜぃ!!!」
「自習にする!!!」
カイトを追ったワカサギ。教室は一度ざわついたが、生徒たちは諦めて自由行動を取った。


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