先輩のこと好きになったみたいです


「うへへへ。アセンブリーナイチンゲールさんにサファイア・スワローさんえへへへ」

〜♪♪♪

ゲーマーズに寄った帰り、うきうき気分で道を歩いていると…
お天気お兄さんに出くわした。と言っても、私の方が3〜4歳年上だけど。

「…気のせいよね」

私は何気なく出身地である高知に帰ってきていた。
一人暮らしぐらい出来る!!!と意気込んで家を飛び出したのだ。

「はァ〜瑠璃ィ…元の瑠璃をもっと見たいよぅ瑠璃イイイイイ」

ピンポーン。自宅のインターホンが鳴る。

「はァ〜い、宅配便???」

「あの、さっきすれ違った時これ落としましたよね?あ、ボク西岡 健吾と言います」
「…ワアアアアリリカル・ルスキニア・インディペント・ナイチンゲールさああああんっ!!!探してたんです、ありがとうございます!!!え…?あの、名前、もう一回」
「あっれー、ボクこれでも結構有名になったと思ったんだけどな―」

「やっぱりお天気お兄さんだ!!!」
「あ、分かってくれましたか?」
「ああ、どうしようどうしよう、お礼したいんですがいまリビングゲーマーズ帰りでちょっと散らかってるんですよ〜、仕事とか忙しくないですか?すみません!!!今片付けますので!!!」
「いえ、かまいませんよ。そうだ、…あの…」
「何ですか?」
「ボクのこと、どうおもいます… ?」

は?


「いえ、あの。たびたび高知にも仕事でくるんですが、事務所が近くにあって……アナタのことみかけて、素敵だなって思って………」

「え…」

「す、すみません!やっぱり変でしたよね…ごめんなさい」
「いや、別にいいんだけど…やらせとかじゃなくて?勘違いしちゃうよ。とにかくあがってあがって!今お茶とお菓子用意するから!」


「勘違いだっていいんだけどな…」

佐倉真夜。実はアナウンサーとして仕事を持つ、高知では西岡 健吾と同じ事務所に所属していた。
きになったものにはとことん執筆する、隠れ夢作家でもある。



- 1 -

*前次#


ページ:



ALICE+