「ドキドキするうー・・」
「私目立つかな?!目立つ?!」
「透ちゃん可愛いから絶対目立つよ、大丈夫」
「え〜!!ほんと〜?!紫那ちゃんに言われると心強いよ!」
体育祭当日。控え室に集まった全員にそわそわとした空気を感じる。コスチュームが着用できないのを嘆いている人もいたが、私としては願ったり叶ったり。
「緑谷」
「轟くん・・・なに?」
「おまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索する気はねえが、・・お前には勝つぞ」
突然の宣戦布告だった。昨日の普通科の男子に続いて、まさか轟が宣戦布告をしてくるとは。しかも相手は緑谷で、全員のいるところで。状況から読み取るに、あまり良くない精神状態だなと察した。私には、アクセルを最大にまで踏み込むことで逃げ場を無くしているというか、とても危険な追い込み方をしているように見受けられた。
切島が二人の仲裁に入るが、殺気立つ轟はそのまま出ていった。変な空気だ。
「(・・・オールマイトと緑谷のこと、気付いてる?)」
ヴィラン襲撃の時、思わず読み取ってしまった二人の思考。