─バイクチェイス✮ハーレー爆走事件




恐らくタイトルで誰がやらかしたのかは察してもらえただろう。




一応事の顛末を記載しておこう、




マイキーの無敵がキャンセルされた。




2005年 7月7日

そう、本日はタケミチが2度目のタイムリープを果たした翌日。彼は今キヨマサにボッコボコにされている。




「オイキヨマサァ」



鶴、いや、龍の一声が公園に響く。









「客が引いてんぞー」



さっきまでイキり散らしていた中坊が一斉に挨拶を始めた。

ここからは皆さんおなじみ、キヨマサが腹蹴られてタケミチがマイキーに気に入られるあの流れが展開される。


マ「タケミっち、今日からオレのダチ!!
なっ♡」
タケ「へっ!?」

マ「オマエがコレの主催?」
キヨ「は…はい!」

\グチャッン!!!………ガッ/



マイキーがキヨマサに必殺の蹴りをお見舞いした。








マ「誰だオマエ?」

\ゴッゴッゴッ…👊/


蹴っただけで鼻折れてんのにまだ顔面をシバいている。鼻血が溜まれば死にかねないのでやめた方がいい。






マ「……さて、帰ろっかケンチン」


満足したのだろう、マイキーとドラケンが喧嘩賭博会場の公園を後にしようとしたその時、





「うるっせェな………
 なァ、おぃキーヨーマーサーぁ、約束の時間過ぎてっけどぉ〜?」


ガラの悪いイントネーションの女の声が響く。
そう、一虎の姉ちゃん(高3の姿)だ。






「オマエ前約束したよなァ〜?コーエンは公の園なんだよ、みんな使うってオハナシしたら分かってくれたよなァ?」

「また轢かれたいンか??テメェらのその汚ぇ声でネコチャン逃げちゃったらどーすんだゴラァ"………」


バカ暑苦しい格好で公園のベンチに寝っ転がりながら中指を立てつつ、不良の中坊共にガンを飛ばしている。どうやら、タケミチがデケェ声で決意表明したあたりから見ていたらしい。エラいご立腹の様子だ。




マ「………」
ド「………」



東卍幹部2人は相手が"一虎の姉ちゃん"だと気がついていないらしい。
それもそのはず、奴はフードを被っていて髪を鬱陶しく垂らしているので顔面面積で見えているのは4分の1程度だ。一虎や場地、春千夜が居たなら話は変わってくるが、厄介そうなJKが絡んで来たと判断したマイキーとドラケンはフツーにガン無視を決め込んだ。

一方、一虎の姉ちゃんは佐野サンの弟とドラケンをしっかり覚えていた。前者は佐野サンそっくりだし、側頭部剃ってタトゥー入ってる未成年を忘れろという方が難しい。


つまり、どれだけイキったところで所詮は弟と同い年のガキのオイタ扱いなのである。











ドラ「喧嘩賭博とか下らねー、東卍の名前落とすようなマネすんなよ」
マ「タケミっち!またネ♡」


そう、マイキーとドラケンは一虎の姉ちゃんに返事をしなかった。フツーに無視って帰ろうとしてしまった。これが全ての間違いだった。

この態度で一虎の姉ちゃんは完全にキレてしまった。





姉「…オイ、オイオイオイ、オ〜イ。…アタシは無視かァ?つかテメェチビゴラ。オマエがァ、総長なンだろーが。部下のケツも拭えねーのかよ、ぁん?」
ドラ「チッ…」
姉「殴って内輪だけ解決してンじゃねーよ、先ずはヨソ様に"申し訳ございませんでした"だろーが。え"?」
マ「………」
ドラ「…オイアマ、黙って聞いてりゃぁ、」
姉「アマ???誰がアマだチンカス。自分のチームの隊員も覚えてねーガバ野郎が偉そーコいてんじゃねーよ鳥頭が。…なんだっけ?"東卍の名前落とすな"だっけ?トップ2人がオマエらだったら名前落とすもクソも元々地に落ちてっだろクソッタレ。小便クセーガキは帰ってマスかいておネンネでもしてろ」
ドラ「っ、テメ!!!」
姉「おい、チビ。オマエ"無敵のマイキー"だろ。無̀能̀のマイキーに改名でもしてこいよ脳カラが」
マ「(にっこり) あんま舐めた口聞いてんなよお姉さん。
………さて、どうやって死にてぇ?」
姉「バイク。」
マ「……は?」
姉「バイク持って来いチビ。」




解説しよう、一虎の姉ちゃんはマイキーがヤベェ強ェことを知っている。一虎と春千夜の布教がうるっさいので。正直オタクのTwitterよりうるさい。
一虎はまだ光のオタクだから園児が母親にする今日の活動報告🌷程度で納まっているが、春千夜は天竺及び灰谷及び呪華武を散々disりながらムーチョを東卍に入れようとキャンキャンキャンキャン言いすぎて、あまりのうるささに1度竜胆のメガネが割れた程である。イラっとした蘭が春千夜を警棒でブッ叩いたのをゴングに髪の毛の引っ張り合い一本勝負が炸裂した。なお、「喧嘩すんな死ね」って言われて2人とも非常階段から転がされた。メガネが割れちまった竜胆は目にガラス入ってないかとか散々心配されてホクホクであった。奴は最近味をシめ出している。竜胆のファンである一虎はどういうことをしたら姉ちゃんに響くのかをリークしている。まぁそのリークで攻略できるのは姉心だけで、恋心は別なのだが……





話が逸れたが……
つまり、一虎の姉ちゃんはマイキー本体と戦えば詰むことが分かっている。あの蹴りを喰らえば負けることがわかっているから、自分の得意分野でこすい勝ち方をしようと思ってバイク鬼ごっこ(公道)をしようと持ちかけたのだ。一虎の姉ちゃんは戦には絶対勝たないと許せない派なので…


別に三天時代の明司みてぇに"マイキーのおいたを止める"なんて大層()な理念を抱えている訳では無い。マジで単純に腹が立っただけだ。






そうして始まった東京バイク鬼ごっこ。マイキーはバブに乗り一虎の姉ちゃんはストグラに股がった。そう、ストグラ(※排気量1500↑cc)にいつもはメットのメの字もねぇ一虎の姉ちゃんがフルフェイスを被って股がった。年上にあるまじき大人気0のガチである。



10数えている間にマイキーが逃げる、そして一虎の姉ちゃんが追いかけてマイキーが降参したら一虎の姉ちゃんの勝ち、一虎の姉ちゃんを撒いたらマイキーの勝ち。制限時間は日付が変わるまで。




ちなみに、ストグラが出てきた時点でドラケンは世紀末ハーレー事件を思い出してそれとなく止めに入ったのだが、残念ながら着火したマイキーと燃え盛る一虎の姉ちゃんの鎮火は不可能だった。








最初はナメていたマイキーだったが、小回りが効きにくいはずのデケェ車体で細い道であろうがなんであろうが迷いなく突っ込んでこようとするヤベェ猪突猛進ストグラ女に1秒たりとも気が抜けず、ジワジワ恐怖が募って行き、最終的にはバブがガス欠しどうしようも無くなって、
その瞬足で、逃げようと、したのだが…




\ドゥロロロロロロ……ギーーーーーッッッッ!!/



マ「っ!!」
姉「アタシの、勝ちだなァ?」



ヘルメットを外した黒髪の悪魔が不敵に笑った。絶対入って来れないような細ェ裏路地の出口で。



既に6時間も逃げて精神力と体力に限界が来ていたマイキーは、その日初めて降参宣言をした。腰が抜けて立てない。地面に這いつくばって空を仰ぎ、半泣きで「ごめんなさい」をしたらしい。
「なんか全部どうでもよくなった、気持ちいいワいっそ。」とは、翌日迎えに来たドラケンが聞いた言葉だ。いい笑顔だったそうだ。





「ごめんなさい」を聞いた一虎の姉ちゃんは「"申し訳ございませんでした"だろーが。」と悪態をつきつつ、一虎に電話しようとして…やっぱやめてイザナに電話をした。マイキーのメンツを守ってやった訳では無い。一虎の大好きなマイキーをノしちまった、怒られたらやだナって思った。



イ『はぁ?迎えに来いだ〜?』
姉「テメェの弟だろ」
イ『ケッ……まってろ』←クソちょろ
姉「何言ってんだアタシは帰って海猿見ンだよ」
イ『血ィ通ってねぇのかオマエは』



姉「じゃ、明日からあのコーエン、4時までに空けないと次はガチで轢き殺すかンな」
マ「……お姉さん、誰?イザナのダチ?」
姉「きっ…しょく悪ィな!!ダチじゃねー!ただの腐れ縁!!!!」
マ「ふぅん?」
姉「…東卍、アタシの弟も入ってっから。あんまダセェことすんな?じゃあナぁチビ👋」
マ「チビじゃねー!マイキー!!」
姉「へいへい、マイキーマイキー」




一虎の姉ちゃんは、いや万次郎はジョンだろ、とか思いつつパイセンの待つ城に帰ろうとストグラに跨り夜のネオンに向かってエンジンをかけた。




マイキーは後ろ姿で手を振って大通りに消えていった女の顔を思い出そうとしたが、暗くてあんまり良く見えなかったから誰の姉ちゃんかは最後までわからなかった。







その後万次郎は、仕方なく迎えに来てやった感じを出しているが急ぎすぎてピアスが片耳しか着いていないイザナにおんぶされて帰ったらしい。


「腰抜けたとかダッサwww」
「オマエも6時間追っかけ回されてみろ」
「ゼッテーやだ。」








佐野家夜ご飯中…

真「え!マンジローが負けた!?」
マ「いやなんか、バイクで追っかけ回されて…」
イ「はん、アイツのバイク如き」←※バイク持った一虎の姉ちゃんと引き分けだっためイキっている
マ「っ!だって相手女だったし!!手ぇ出せねーじゃん!!」
イ「だからテメェらはママゴトなんだよガキ」
真「……女?…バイク??」
マ「?シンイチローも知り合い?ハーレーだった」
真「……世紀末ハーレー……」
イ「オマエあれ、あれだ、一虎の姉貴だぞアイツ」
マ「!!!………思い出した…!!!!」
イ「おいエマ、ご飯中にケータイ触んな」
エ「ちょっと待ってこれだけ!夕方からドラケンずっと心配してたから!マイキー負けたって教えてあげないとっ」
マ「おいエマ〜!!ケンチンには言うなって!!!」
イ「おいテメェ万次郎、ミートボール5個食っただろーが今掴んでるやつ置けデブ」
マ「ん!?だれが5個ずつって決めたんだよ勝手に仕切ンな!!」
イ「5人いて25個入ってたら5個ずつだろーが!!」
エ「コラそこ喧嘩しないっ!」












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「なぁ一虎ぁ」
「ん?どしたん姉ちゃん」
「オマエのガッコに花垣っている?」
「?どうだろ、あんま知らねー」
「……多分いるから、今日呼んで来てくんね?」
「ん、いいぜー」























「よォ花垣クン。急に呼び出して悪ィな?










  …………で?オマエ、何者??」


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