──タイムリーパー圧迫面接
事の顛末を説明しよう、
タイムリープによって挙動が不審になったタケミチを一虎の姉ちゃんが圧迫面接した。
姉「よォ花垣クン。急に呼び出して悪ィな?
…………で?オマエ、何者??」
タケ「えっと、」
姉「あぁ、悪ィ悪ィ、アタシは羽宮。で、オマエ昨日のキヨマサの喧嘩賭博でボコられてた中坊だろ?バイクで乱入した女がアタシ。」
タケ「ッス…」
姉「オマエさ、前にも見たことあンだよ喧嘩賭博で。…でも様子が違った、オマエ何?双子とか?」
タケ「えっ?」
姉「同じ面ァしてるクセに挙動が違いすぎる。何隠してんだテメェ、キナ臭ぇんだよ」
タケ「な、なんのk」
姉「さっさと吐け、殺すぞ」
タケ「!!!えっと!!!オレ実はタイムスリップしてきてて!!!12年後から!!!」
姉「、、、は?」
タケ「(怖すぎて言っちまった…!!!)」
姉「……………ブッwwwww」
タケ「ヘッ!?」
姉「ホラにしてももーちょっとマシなホラ吹けよ〜!!!wwwwwナメてんのかガキが」
タケ「ッ"!!ホントっす!!ほんとに!!オレは12年後の未来から!!彼女を、橘日向を助けに…!!、!」
姉「…………橘日向?」
一虎の姉ちゃんは記憶がいい。だから、可愛い可愛い鉄太の好きな子の名前をしっかり覚えていた。橘日向を覚えていた。
タケ「12年後死ぬんす…!!東京卍會に、殺されるンす…!!!!」
姉「東卍に………?」
東卍は一虎が居る、聞き捨てならなかった。
…でも、目の前のこの情けねぇガキが嘘を着いているようには思えなかった。親父から一虎を庇おうとするアタシと同じ必死さだったから。
姉「………詳しく聞かせろ」
タケミチは12年後の未来、ナオトが調べた東京卍會の話をした。東卍の2トップ、佐野万次郎と稀咲鉄太のことを話した。
一虎の姉ちゃんは冗談半分に、しかし真面目に全部しっかり耳を通した。
その結果、妄信的なファンが多い"マイキー"と頭のイイ鉄太ならまァできるだろうな、という感想を持った。
聞いた内容は、「もし眼前のこの大したこと無さそうなガキがタイムリープとかいうホラを吹いているとして、そんなホラを吹くようなバカが即興で作ったにしてはデキすぎたデマカセ」であった。
姉「……わかった、わかったけどよー」
タケ「?」
姉「なァ、13×13は?」
タケ「は?」
姉「はよ」
タケ「えっと、えっと3×3が9で、」
姉「169だよバカタレ、オマエその杜撰なオツムで鉄太に勝てるとでも思ってんのか?」
タケ「鉄太!?……稀咲と知り合いなんですか!?!」
姉「あぁ、カワイーやつだよ」
タケ「!!なら、」
姉「理由は知らねーけどなァ、そっちの世界のアタシが"鉄太がそんなことになる"のを止められなかったんだったら、このアタシも今のまま止めることは不可能だ」
タケ「そう、ですね……」
姉「……………仕方ねぇ、協力してやんよ」
タケ「えっ!?」
姉「オマエでは絶対鉄太を出し抜けれない。勝ったとしても泥試合になる。完全勝利は無理だ、バカだから。」
タケ「バカバカって……」
姉「バカだろーが」
タケ「そ、そんなハッキリぃ…(泣)」
姉「アタシはまァ、鉄太が嫌がらねーくらいにはちょっと頭使えるから、……だから協力してやる。」
タケ「!!」
姉「その代わり、約束がある」
タケ「ッス!」
姉「@アタシがやれって言ったことはやれ
Aアタシがやるなつったことはやンな」
タケ「っ、」
姉「で、オマエはとりま1回未来戻って今から言う仕事をやってこい。
"今から言う名前全員の12年後現在を確認してこい。"」
タケ「うっす!!」
一虎の姉ちゃんは思いつくだけ全員の名前を覚えさせた。もちろん一虎や場地、エマも。
姉「で、あと1つ。今から言う2人の未来は絶対に調べるな。アタシは一虎の姉貴だからとくに気をつけろ、万が一何か知り得てもアタシには絶対言うな」
タケ「……え?気にならないんスか…!?」
姉「アタシ達は自分がやりたいようにやるから、それでもし不幸になったとしたらそれは自分が間違ってたってだけだ。まァそんなことは有り得無いけどな?絶対幸せになってやるから。」
一虎の姉ちゃんは自分とパイセンの名前だけは絶対に調べるな、なにか分かっても口にするなと念を押した。
姉「んじゃ、呼んで悪かったナ。また今度報告来いよ、さっさとな。」
タケ「はい…」
姉「ゲェ、テメェがさっさと言わねーせいで時間かかっちまった…今から海なのによ〜…」
タケミっちはこの"一虎の姉ちゃん"とかいう
ベンタブラック企業に合格してしまったらしい。これならまだ6歳も年下の店長にドヤされながら働いた方がマシかもしれない。
ケータイを取りだした
社長は『もしもし修二?鉄太とパイセン居る?…準備終わった?…おっけー今終わったから荷物持っとけ!』などと言いつつストグラに跨ってタケミチの前から姿を消した。
なおタケミチは緊張が解けてその場に尻もちを着いた。
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さてさて今は夏だ。皆さん夏といえば何か、そう、海だ。
本日は2005年7月8日金曜日友引午前授業早帰り。
一虎の姉ちゃんはパイセンと修二と鉄太とこの後海だ。長内は誘ったが来ないらしい。集会をサボれねぇそうだ、総長だから。「総長なんか辞めちまえ」つったら「やめねーよ!!」って怒っていた。斑目は誘ったが欠点者補講だって言われた。
パイセンと2人だけで行けばナンパが面倒くさいこと間違いなしだが、両手に罪と罰を背負っているヤベーノッポがいたら大概の奴は蹴散らせるので修二を呼ぶことにした。海とかあんまし興味なさそうだと思っていた鉄太が仲間になりたそうにこっちを見ていたので、嬉しくなったヤベェ女2人は「「いい子いい子可愛い可愛いヨシヨシヨシヨシ♡」」しながら鉄太の水着を一緒に買いに行った。イオンで着せ替え人形になりながら眉毛を吊り上げる稀咲を見て半間は爆笑していた。
長時間の2ケツなら修二のバイクよりウルトラとストグラのほうがケツが痛くならないということで、一虎の姉ちゃんが重い方のウルトラにパイセンを乗せて運転、修二がストグラに鉄太を乗せて運転ということになった。
半間修二、コイツは唯一一虎の姉ちゃんのストグラのハンドルを握ることが許された第三者である。めちゃくちゃ信用が厚い。
まァそりゃそうだ、悪いことする時はだいたい一緒だし、一虎の姉ちゃんとパイセンに過度に割り込んだりしないからバチクソ気に入られている。
歩く時は修二の右手をパイセンが組んで、左手を一虎の姉ちゃんが組む。
曰く、「罰当たりな女でーす♡」「じゃあ罪な女デース」らしい。
修二も悪い気はしないので止めない。コレはダリくない。「なにそれウケんなァ♡(HとGだぁw)」だそうだ。
やって来ました、海。パイセンは結ぶタイプの白いフリルのビキニ、一虎の姉ちゃんはそれのグレーを身につけ、日焼け止めを死ぬほど塗ってから開いたばかりの海に飛び込んだ。この水着を着るために今日ここまで来たのだ。修二は紫のヒョウ柄とかいうかなり攻めた海パンを履いている。鉄太は黒、なお金槌なので浮き輪を装備している。
半間も稀咲もフツーに性格が悪いので、パイセンのケータイで写メ撮り、誘われていないであろうラブホ出入組に煽り文を添えて一斉送信した。
半「なんでわざわざメールおくったるン?ビキニとかごほーびなんじゃね?」
稀「面白ぇじゃん」
半「ん?」
稀「だって、どこかわかんねぇから何にもできねぇんだぜ?アイツら」
半「、、、ばはっ♡」
まったく、結構な趣味をしている。
一方そのころ東京では竜胆と大寿を始めとした一斉送信受信煽られ組男子高校生達がお手本みたいに苛立っていた。彼らは叩けば響くのだ。
実は自分だけ誘われたことをうっかり自慢しちまったドジっ子の斑目は、補習から拉致られて袋叩きにされた後、どこの海かをゲロらされて更にボコボコになった。海水が体の傷口に染みそうである。それでも行くらしい。
一同は、次の瞬間には海パンを用意して各自移動手段のハンドルを握り現地へ向かった。
竜胆が運転する赤いポルトフィーノに一虎(オープンカーにウッキウキ☆ちゃっかり助手席に乗車)と蘭(ファビュラスの姿)とイザナ(ファビュラスの姿)が。
ムーチョ(※イザナの呼び出しには車を出す)が運転する黒いクラウンに春千夜(一虎に連れてこられた)と鶴蝶(オープンカーが怖かった)とその他荷物が。
斑目とモッチーはそれぞれ自分のバイクで。
可哀想だったのが大寿である。ウルトラがなかったのでサウスのファットボーイに2ケツしている。※あの、巨体で、2ケツしている。その日大寿は「自分の体では運転席より後部座席の方が怖い」と学んだらしい。ドンマイ。
修二を砂浜に埋めておっぱいを盛り「あとは乳首だな」みたいなタイミングで、スミが入ったガラの悪い奴らがゾロゾロと到着。
一般客が蜘蛛の子を散らすようにサァと避けていく。
なんか知らねぇけど場所がとれたし人数が確保出来たので線引いて流木を刺してネットを作ってビーチバレーを始めた。
さっちゃんとたぃちゃんがあまりにもデカい、厄介すぎる。
レシーブをシクった斑目にイザナ(カツアゲしたパリピグラスを装着)がキレている。
竜胆が取ったボールで蘭がポーズを取る。竜胆が不満を訴えている気がするが蘭はそんなこと知ったことでは無いので今日も今日もて己のペースで生きている。
ムーチョはスミが入ってないから食い物と飲み物を買わされに行ったのに、何故かめちゃくちゃビビられてちょっとショックを受けていた。着いてきた春千夜が雑い言葉で慰めているが、…むしろ攻撃になっているようだ。
イザナが獅音をボコボコにして遊んでいる間に放置されていた鶴蝶は、真っ赤なビキニのエッチなお姉さんに逆ナンを食らってしまい、ビキニより真っ赤になってアワアワしていたところをモッチーに救出された。
一虎は特権階級なのでパイセンと姉ちゃんに日焼け止めを塗られている。
帰り際、蘭が春千夜の海パンをずり下ろす遊びを始めた。
蘭「(ニヤァ…)」
春「〜〜〜〜〜"っ!!!!!////////」
ああいうのは秒で伝染するので、次の瞬間にはその場にいた全員が互いに距離を取り合いカバディの体制で他人の海パンを狙い始めた。
すると今度は、鉄太を浮き輪に乗せて遠くまで行っていた一虎の姉ちゃんとパイセンがお互いのビキニの紐を解く遊びをはじめた。大方"海パンずりおろしカバディ"が楽しそうに見えたのだろう、目の前でとんでもないことが始まっちまった稀咲はひっくり返って浮き輪から落ちた。溺れる前にすかさず半間が助けたが。
竜胆は自分の海パンを両腰で固定して仁王立ち鼻血の姿で"ビキニ解きカバディ"の様子をガン見していた。世界でいちばんダサい瞬間だったと思う。なおコイツは先程売店でチョコバナナを食べる羽宮のこともガン見していた。
モッチーとムーチョはなんか見たらダメな気がしたので事故る前にサッと目を逸らした。
大寿はノリとテンションがおかしいことになっているサウスに浜辺で追っかけ回されて自分のパンツが狙われているのでそれどころでは無い。
春千夜はマイキー以外に興味がないし蘭に攻撃するので忙しい。
イザナと一虎は知り合いに欲情できないタイプなので他所の女をガン見している、鶴蝶が真っ赤になりながらイザナを止めている。
逆に蘭(ヤリチン)(色情魔)は知り合いに欲情できるタイプなので春千夜を押さえつけつつパイセンをガン見していた。
獅音はイザナにボコられて伸びているのでカット。
暗くなる前に帰らないと運転がダリィことになるので全員急いでバイクと車に乗る。
ポルトフィーノ、クラウン、ファットボーイ、その他バイク2コ、ストグラ、ウルトラ
という、錚々たるメンツで高速を走っているがこの中に免許を持っているやつは誰一人としていない。
……一虎の姉ちゃんの被害記録も10を超えてしまったし、今更言うことでは無いかもしれないが
ハーレーに無免で乗るな。いやフェラーリに無免の灰谷もどうかと思うが。
いつもなら先陣切ってブッ飛ばす一虎の姉ちゃんが何故か後ろに陣取っていたかと思えば、まだ目的地では無いところで高速を降りやがった。
どうやらリゾートホテルを取っているらしい。めっちゃカッコイくハンドサインして離脱して行った。
\チャプン…/
姉「あ〜、…焼けてないね、今年」
パ「ANESSAがよかったのね♡」
奴らは今乳白色のジャグジーに入っている。海水に濡れたビキニやら服は洗濯サービスに出した。お泊まりはこれが目的である。現在六本木では竜胆が兄貴の分の海パンも洗わされているというのに…
姉「お、ルームサービスにサーモンのカルパッチョあんじゃん」
パ「取りましょ♡」
姉「ん〜」
翌々朝、ホテルバイキングでクロワッサンを食べ、洗濯物を受け取ってマッサージとエステを受けた一虎の姉ちゃんとパイセンは優雅に東京に帰ってきた。
「ただいま〜♡」
「あ"〜つかれた」
「はぁちゃん運転ありがと♡」
「パイセンこそ奢ってくれてあんがと!」
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一虎の姉ちゃんは帰ってきてゆっくりしようと思ったのに、タイムスリップの例のガキに呼び出されてしまったのでイライラしながら指定されたファミレスまで向かった。仕方がない、これも可愛い一虎と鉄太がヘンな事に巻き込まれないための準備だ。
姉「で?なんだよ」
タケ「ヒッ!!…えっと、前言われた名前を全員調べてきまし、た…」
姉「仕事ハエーじゃん、よくやった」
タケ「ッス、…その、えっと、」
姉「あんだ?さっさと言え」
タケ「ハヒッ!!あの!!…えっと、12年後の未来と、この過去で起きた内容は一致しないものがあって、…!!」
姉「は?」
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