未来の話




現在は東京卍會最高幹部ミーティング中。みなさんも知っているだろう、円卓で中華を囲んでいるあのシーンだ。




メンバーを紹介しよう。
・林田春樹
・林良平
・河田ナホヤ
・柴八戒
・乾青宗
・九井一
・半間修二


武藤は居ない。その理由は後で説明しよう。


タケミチは幹部になっていた。
おかしい、場地も一虎も生きているはずだ。なのに姿が見えない。


稀咲が入ってきて、あの、千冬のシーンがタケミチの前で展開されていく。


タケミチが次に目を覚ました時に目の前にいたのは、

























場地圭介だった。




なぜ場地が東卍の幹部席に居なかったのか、

無期懲役の脱獄犯だからである。




ではなぜ無期懲役の脱獄犯なぞになってしまったのか、

壊れたマイキーを1度庇っているからである。



場「よォ花垣」
タ「場地さん…!?」
場「久しぶりだなァ」
\ゴッ👊💥/
タ「!?"」
場「……花垣頼む、もうお前しかいない、助けてくれ」


殴ったやつの言うことではない。


場「千冬が、死んじまった…、オレは、オレは"」
タ「っ、」





状況を説明しよう。



まず、この未来の一虎は血のハロウィンの6年後に死んでいる。

稀咲が脅威であることを壱番隊の場地と千冬とタケミチだけはわかっていた。血のハロウィン、裏で糸を引いていたことを知っているのはこの3人だけだからだ。
特務隊ではあるが、一虎は稀咲を敵だとは思っていなかった。なぜなら一虎が東京卍會に戻ってこれたきっかけは血のハロウィンだったからだ。血のハロウィンで、刺されなかった場地と東卍が、自己防衛の拒絶逃避反応から一虎の思考を連れ戻してくれたから。一虎はマイキーに頭を下げられたから。その血のハロウィンをけしかけたのが稀咲鉄太だったからだ。


この時空の東卍に稀咲が近づくたび、元壱番隊の3人はどうにかこうにか、心が折れて堕ちていくマイキーから稀咲を離そうと必死だった。



つまり、怪しかったのだ。行動が。



それに違和感を持った伍番隊の一虎と春千夜はその3人を尾行していた。なんせ中学時代からの特務だ。マイキーに仇なすものはスクラップ、大人になっても東卍が変わっても、アイツらのマイキー信仰だけは変わらなかった。
その日も、マイキーを説得しようとする場地、千冬、タケミチを、一虎と春千夜は付けていた。
元々、マイキーに口を出す、マイキーの幼なじみという特権を持った場地をよく思っていなかった春千夜は、場地がマイキーに掴みかかった時点で持っていた刀を抜き、場地を殺そうとしたのだが、

それを寸での所で一虎が庇った。


場「っ、なんで!!!」
虎「だって、オレ、…オマエらが大事だから、」
場「わかった、わかったからもう喋んな!」
虎「…昔は、オマエがオレのこと、連れ戻しに来てくれたっけ、…あぁ、懐かしいなぁ」
マ「……一、虎…?」
虎「マイキー、ごめん、…真一郎君、殺しちまって、ごめん、…仲間にしてくれて、ありがと、場地も、ごめん、……ごめんなぁ」
場「千冬!!救急車呼べ…!」
虎「なぁ、…オレさ、オマエらの英雄に成れたかな、」



こうして一虎は場地を庇って袈裟斬りにされて死に、春千夜は完全に狂って違法薬物のオーバードーズで死んだ。


この事件で、シンイチローとエマの死で崩壊し気味だったマイキーの闇は悪化した。そしてそのマイキーの持ち物である東卍の没落具合は勢いを増し、遂にマイキーが稀咲にそそのかされて人殺しをした。
…目を覚まして欲しかった場地は、稀咲が用意したマイキーの代わりを抑え、自分がマイキーの代わりに出頭した。

黒い衝動から目を覚まして欲しかったから。



しかしドラケンが死刑囚になり、いよいよマイキーのストッパーが無くなっちまったため、その身体能力を持って無理やり脱獄してきたのだ。脱獄して、日の目を浴びられないなりに日陰で千冬と共に戦い続けた。

場地の代わりに幹部に付いたタケミチを支えつつ、千冬は稀咲をあと一歩のところでまで、本当にあと一歩まで追い詰めた。


そして死んじまった。ついさっき。









場地が運転する車の中のやり取りを記録しよう。

場「とにかく今のマイキーはヤバすぎる。
…会って止めないといけねぇ。もう見てらんねぇんだよ、今のアイツはオレらが預けた全てを壊すことしか考えてない」
タ「…………」
場「稀咲の暴力と、黒龍の金と、…あとは天竺に狂わされてんだアイツは。そんなもんで真一郎君とエマの傷が埋まるわけねぇ。」



この時空はシンイチローが死んだ未来である。そしてエマも死んでいる。そして、天竺は元天竺幹部だけをそのまま残した形で現存している。だから武藤泰宏は天竺に居る。この世界では東卍に居た時期もあったが、血のハロウィンで帰って来た一虎と伍番隊隊長を入れ替わった。春千夜は一虎が東京卍會に引き止めたので武藤泰宏を殺していない。
もちろん、黒川イザナ、鶴蝶、望月莞爾も灰谷兄弟も斑目獅音も天竺に居る。
……これはマイキー、稀咲、半間以外の人間が誰も知り得ないトップシークレットなのだが、表面上は敵対関係にある天竺と東京卍會は、裏で繋がっている。
ここまで突き止めて、裏の繋がりが稀咲の手のひらの上だということまで突き止めて千冬は死んだ。



場「オレらが創りたかった時代はこうじゃねぇ」
タ「……一人一人がみんなのために命を張れる、」
場「…目ェ覚めたかよ」
タ「ずみ"ま"ぜん"、ごめん、ごめん場地君"」
場「…とにかく、オマエには今から会わせたい奴がいる。オレは直接会う訳に行かねぇ。
…千冬の、最後のお願いだ、しっかりやってこいよ」
タ「っ、その前に、……一虎君のお姉さんに会わせてもらえませんか」
場「は?」
タ「え?」





場「…一虎に姉ちゃん?……居ねェと思うけど。」


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