──関東ラストマッチ◈転◈




一方その頃、
一虎の姉ちゃんは集中治療室から一般病棟に移された。

ベッドサイドには佐野真一郎の姿があった。






エマは、一虎の姉ちゃんに庇ってもらって逃がしてもらったことを、爺さんにも真一郎にもニィにもマイキーにも言った。その場にはドラケンも居た。

震えて泣いているのが、思い出して怯えて泣いているのか、一虎の姉ちゃんが死んじゃうかもしれなくて泣いてるのかわからなかった。



爺さんはただ黙って話を聞き、慰めた。

マイキーはエマや助けられた他の子、命掛けで皆を逃がした一虎の姉ちゃんを尊重して、東京卍會を解散することにした。
ドラケンはマイキーの心だから、それについて行く。

イザナは、売られた喧嘩を買って仇討ちすることに決めた。

真一郎は学校があるエマの代わりに羽宮姉の病室に通うようになった。




羽宮姉の病室には日替わりで色んなやつが訪れた。


今日はキヨマサと長内だったらしい。
就職してるから見舞い品がそこらのガキとは違ってちょっと金目である。


長内「佐野真一郎……」
キヨマサ「……?誰っすか」
長内「黒龍の初代総長」
キヨマサ「!?!!?……なんでこんなとこに座ってんすか……!?」
長内「バッカお前声がデケェ!!」
真一郎「おーおー、恥ずかしいな…」


真一郎へ。
病室でタバコ吸うな。



キヨマサ「……、え、今日の天竺決起集会行かないんですか?」
真一郎「……あぁ。横浜のか?」
長内「…あんた、黒川イザナの兄貴だって聞いたけど…」
真一郎「…行かねぇなぁ、オレはもう足洗ったから」
長内「羽宮さんのために」


「……何だって?」



「「「!?」」」


声ガッサガサだなアンタ、アンタのバイクより地獄みてぇな音になってんぞ。

本当はここで目を覚まさず、10年後に死ぬ予定だった一虎の姉ちゃんがなぜ目を覚ましたのか。
武道が1時間だけ、一虎の姉ちゃんを早く見つけたからだ。
武道のおかげである。
この1時間で生死が別れて、運命が開かれた。


姉「誰が、誰のために、何するって?」
長内「ヒッ、」
姉「久しぶりだなノブ。もう1回会うと思ってなかったわ、今回ばっかはガチで死んだと思った」
長内「羽宮さん"〜!!」
キヨマサ「や、やっと起き」
真一郎「ナースコール…!」

姉「待てや、質問に答えろ」

長内「へ、」
姉「なんでアタシが目ェ覚めて、視界に入ってくんのが小汚ぇオッサン3人のシケたツラなんだよ」
キヨマサ「いやオレらアンタより歳下ぁ〜…」
姉「カズは、パイセンは、竜胆は?」
真一郎「…………」
姉「……行くぞお前ら」
長内「えっ"どこに!?!」
姉「お前ら場所知ってんだろ、何処だ行くぞ」
キヨマサ「そんな体で動けるわけないだろ」
姉「できるかできねぇかじゃねぇ、やるんだよ。おい佐野サン」
真一郎「なんだ?」
姉「アタシのバイク取ってきて。」
真一郎「断る。まだ寝てねぇと」
姉「アンタの妹の代わりに1発受けてやったんだ、借りくらい返してくれるよな?」
真一郎「…………。わかったが、1つ条件がある。」
姉「あんだよ」
真一郎「運転はオレがする。そんなんでハンドルなんか握れるわけねぇ。弟のダチ見殺しにするほど、オレはガキじゃない」
姉「……チッ、わあった。」



さて、怖い一虎の姉ちゃんに揺すられたシモベ達は、みんな卒業してんのに今関東でイッチャン関わりたくねぇ天竺に首突っ込まされるらしい。




──────────────────





ここは佐野家、マイキーとドラケンは卒業式に出て、記念撮影もそろそろ終わるタイミングであった。


マイキー「……ケンちん」
ドラケン「……あぁ。」
エマ「マイキー、ドラケン。」
マイキー「ん」
ドラケン「……」
エマ「行ってらっしゃい。」


ヤンキーとして最後の一仕事をしてくるそうだ。




──────────────────






さて、夕方になった。
天竺決起集会の会場である横浜第7埠頭にカメラを戻そう。



天竺の前に、総長代理の花垣武道率いる東京卍會が並んでいた。



イザナ「解散したって聞いたけど?」

武道「再結成しました。」

イザナ「お前らの総長に怒られんじゃねぇの?……あぁ、腑抜けだから怒りもしねぇか」


春千夜落ち着け、ピキるな。お前は今スパイ中だ。



イザナ「乾、オレの事裏切んのかお前」

イヌピー「………」

イザナ「九井、財布はやめたんじゃねぇのか?……拳で戦うつもりか?冗談だろ」

ココ「………」


イヌピーとココは再結成した東京卍會に入った。
赤音ちゃんがお家で泣いてるから。
パイセンを連れ戻しに来た。



イザナ「……まぁいい、魁戦は誰にする」


天竺から魁戦に立候補したのは、長いこと片思いしてやっと成就したのに、1週間で彼女を全部ぶち壊された灰谷竜胆である。


今、天竺と羽宮に突っかかってくるやつは全員コロス。
愛する女の彼氏は、自分の意思で特服を着て前に踏み出した。



「東京卍會からは1番隊隊長のオレが出る!」


場地さん。
場地さんである。


場地さんは一虎が天竺に拉致られたことが気に入らねぇ。
連れて帰って、一緒に姉御が目ェ覚ますまで病室で待ってたい。

マイキーとドラケンが動けなくなるならオレがその分動いてやる。


そんな決意がこもっている。



睨み合いもそこそこ、
そろそろ始まるかと思った時、



\バブーーーーー!!/


どっかで聞いたことがあるバブの音が響く。




もう総長じゃない、
タダの佐野万次郎と、

もう副総長じゃない、
タダの龍宮寺堅だ。




イザナ「……………」
マイキー「………タケミッチ、」


\ブンッ、ゴッ!!👊💥/


タケミッチ「ブフォ!!?」
千冬「あ"、相棒ー"!?!!」
場地「\は、?花垣!!!?!/」


マイキー「解散したのに再結成してんじゃねぇよ。何のために潰したと思ってんの」
タケミッチ「……ま、マイキーくん"、」
マイキー「それに、再結成したのに何で誘ってくれないわけ。オレだって入りたいんだけど」
タケミッチ「……は?」
ドラケン「オレも。入隊希望だ、総長代理」
タケミッチ「えっ"!?」
マイキー「オレ何番隊?あ、あとタケミッチ誰の代理なの?…オレ、もう総長じゃないけど?」



よかったなタケミッチ。
無敵がお前の脚になって、暗い未来蹴り倒してくれるってよ。




マイキー「おい場地!!」
場地「ぁんだよ!!」
マイキー「兄弟喧嘩に首突っ込むな!
魁戦にはオレが出る!!」
場地「うるせぇ!オレが一虎連れて姉御の所まで帰ってやんだよ!!」
マイキー「黙れ場地!一虎はオレのもんだ!!
……返せイザナ!!」



ムーチョ「……ガキか…アイツら……」
蘭「ムーチョ、場地にあたり強いよなww」


イザナ「チッ、おい竜胆」
竜胆「何」
イザナ「引っ込め。オレが出る」
竜胆「えっ"」
イザナ「調子乗ってんなクソ万次郎、天竺に居んだから一虎は国民なんだよコラ、なんだテメェ出しゃばりガチ殺すぞ」
竜胆「大将"!!」


モッチー「不憫すぎる」
獅音「天竺は恐怖と利害のみで成り立ってっから…」
半間「それ利害成り立ってるン?王から一方的に利益カツアゲされてねぇ?w」
鶴蝶「恐怖のみにしちゃったらオレらがビビりみたいでちょっとダサいだろうが」
ムーチョ「ちょっとダセェから利益成り立ってることでっち上げてんのか鶴蝶…」
半間「お前はイザナのこと好きなん?嫌いなん?www」
蘭「\りんどー、帰ってこーいw/」
竜胆\兄ぢゃ"ん"っっ!!/
稀咲「はん、泣いてやがる(嗤-わら)」


鉄太、竜胆に先を越されたので竜胆殺害計画を立てている。
マイキーに蹴られてそのまま死ねとか思ったけど、これはコレでダサくて気持ちがいい。


場地から変わってマイキーが名乗り出た瞬間に、死ぬ覚悟までしたのに横から飛び出してきた大将にカッコいいとこイイトコ取りされた。
なんなんだよっ!!この話のヒーローオレじゃないのかよっ"!!
お前がメインの回は前回である。
本命童貞竜胆、最終回まで不憫な男だ。







\ドゥルン……ドゥルッドゥ〜………/



包帯ぐるっぐる巻き、まだチューブ繋いでないと行けないような満身創痍の状態で、目だけ怒り狂ってるロン毛の女がバイクから降りてきた。



全員、何が起こってるかわかんなかった。
お前、なんでここに居んだよ。
寝てたんじゃねーのかよ、大丈夫なのかよ。


思うことやかけたい言葉が多すぎて、喉で詰まっている。


姉「…………」

羽宮姉は何も言わず鉄太に近づいた。

鉄太「!?っ羽宮…っ!!」
姉「ん。鉄太ソレ貸して」
鉄太「はっ?、おい!!」



羽宮姉は稀咲が所持していたチャカをパチッた。
なぜ稀咲がチャカを所持していたかって?
抗争に紛れてどさくさで竜胆を射殺するためである。
男の嫉妬は醜いのだ。




\カチャリ……/

羽宮姉はチャカを構えてセーフロックを外した。

なんでそんな熟れてんだお前、なんで一般JKが流れるように初見のセーフロック外せんだよ、怖ぇよ。


銃口を向けられてるのは、魁戦で前に出てたイザナとマイキーである。



長内\羽宮サン………!?/
キヨマサ\何する気だ!?!!/

社会人になって丸くなったシモベコンビが心配している。
あの人遂に殺人殺るんか!?

姉「オイ。何だこれ」
イザナ「はぁ?」
マイキー「……、起きたの」
姉「お前か?一虎とパイセンをこんな所に連れてきたのは」
イザナ「………」
姉「……なぁなぁ、アタシさ、腐っても頑張ったと思うんだけどサ」

そう、一虎の姉ちゃんはショックだったのだ。
寂しいじゃねぇかよ、居てくれよそばによォ。

姉「目ェ覚めたらだっっれも居ねーの。今日ここに来んのもさ、元愛美愛主の知り合いに近況聞いて焦って佐野サンに頼んでバイク飛ばしてサ。こんな事ある???」

姉「いや、ちょっとくらい労わってくれてもよくね??…あの、マジ体張ったんだけど。いや、見りゃわかンだろ」




誰もが停止する中、銃を持って次の瞬間には何しでかすかわかんねぇ一虎の姉ちゃんに近づく奴がいた。

春千夜の横に座ってた、羽宮一虎。
姉ちゃんの弟である。




一虎「姉ちゃん!!!!」
姉「来るな!!!!」
一虎「えっ、」




姉「何の集会なんこれ。聞いてんのか黒川」
イザナ「なんの集会だっていいだろ、お前は帰ってお寝んねしとけ」

\パァン!!!!/

羽宮姉、ズラしたがフツーに撃った。
信じらんねぇ。

姉「質問に答えろ、殺すぞ」
イザナ「お前は何にキレてんだよ!!」
姉「テメェにキレてんだよこの腐れ黒川!」



マイキーは黙って聞いていた。
真一郎も黙って聞いていた。



姉「なんっ、で、……なんでアタシがやりきったのに……!!」
イザナ「!?何泣いてんだテメェ!!」
姉「千咒に頼んで鉄太まで引き渡したら…!絶対黒川が匿ってくれるって思って"!!私は身代わりになったのに"………っ!!」



羽宮、中学の頃から知り合いの天竺みんなを何だかんだ信用していた。
無敵のマイキーとか、他にも強いあだ名ついてるやつはいっぱい居るけど。
羽宮が1番強いと思ってるのは黒川イザナだった。

信じて身代わりになったのになんでテメェはこんなよく分かんねぇ荷物の上で抗争してんだコラ。


裏切られた気分だったんだ、羽宮は。

さっき、一虎とパイセンと竜胆が居ないつって嘆いてたな。
実は黒川達が居なかったことも結構なショックだったりする。
なんだよお前ら!!冷てぇやつだな!!(泣)

(泣)、で銃を手に取るな。置け。



姉「なんで黒川弟とか花垣がここに居んだよ!!!」
マイキー「え?」
武道「はい?」
姉「お前ら妹は!?彼女はっ!!
アタシ殴られ損!?いい加減にしろよタマなし"!!何のためにこんな痛ぇ思いしたと思ってんだよ!死んでたかもしんねーんだぞ!」
イザナ「さっきから何が言いたいんだよテメェ💢」




姉「何で!!お前らが!喧嘩してんだよ!」





パイセンの地雷は暴力だったな。


羽宮姉の地雷は「仲違い」である。

両親のエグいDVと離婚を見てきた。
かすがいになれなかった子供って、どんなに辛いんだろうか。


血ハロでも、一虎が東京卍會と仲違いしたのが割と本気で無理だった。
そして今回、身を呈して守ったはずのエマの兄貴が仲違いしてんのも大概無理だった。



イザナ「お前がっ…、お前が!!ボコられてズタズタになったのが悪いだろうが!!」
姉「はァ!?」
イザナ「国民が居なくなったら!!オレらの国はどうするんだよ!!!」


王、コイツもコイツで、羽宮を第1国民にするくらいには想っていた。




姉「何意味わかんねぇこと言ってんだよ!!お前らなんかみんな死ね"っ!!!(泣)」




\パァン!!!パンッ!!パン!!!/



場地「姉御やめろ"!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ"」
千冬「場地さん頭下げてください"!!!」
稀咲「──、」
半間「イカレwwwww過ぎwwwwwwww」
↑玉から逃げてコンテナの上に稀咲を抱えて登っていく
ムーチョ「笑うんじゃねぇ!死人出るぞ!」
モッチー「なんで撃ってるやつがバカ泣いてんだよ!!!💢」
春千夜「マイキー"!!」
一虎「姉ちゃん"!!!!」
ムーチョ「いいから上れ2人とも!!」
\ヒュンっ!!/
獅音「やん"!!掠めたっ"!!!」
↑1番下でかなり危ない
パイセン「ん、んぅ、」
大寿「起きたか?」
サウス「後だ後!!アレは飛ばねぇチャカだ!!とにかく上れ!!」
蘭「竜胆"!!!!」
竜胆「羽宮"!!」
姉「来んなりんど!!!」
竜胆「りんどって、お、お前ー//////」
ドラケン「止めろよアホか!!!!」
↑地面に伏している
イザナ「バカ女撃のやめろ!!」
マイキー「イザナしゃがめ死ぬぞ!!」
姉「死ね"!!!!!!」

\バシッ、/

姉「え、」
真一郎「止めろ」←羽宮姉の腕を掴む



イザナ「真一郎!!」
マイキー「危ないだろ!!!」




真一郎「止めろ。な?」







そう、佐野真一郎は黒龍の総長である。
みんな"止めろ"の一言で停止した。
さすが元初代総長、
凄みが段違いである。



\ウー、ウ──🚨/



そりゃこんだけ銃声がしてりゃ通報もされる。
大人の闇社会に喧嘩を売ったんだ。
大人の方法で罰を受けるのである。




キヨマサ「やべぇ捕まる!!」
長内「会社クビになる!!」
半間「オイ稀咲!!逃げっぞ!!」
稀咲「アイツは!」
半間「この距離からは遠いワ、諦め?」
稀咲「っ"!!離せ!!!」
半間「いけるいける、アイツはまた会える」
パイセン「たぃちゃん、逃げなさい」
大寿「アンタは?」
パイセン「私は残る」
大寿「よっと、」
パイセン「えっ、」
大寿「羽宮ならこう言うだろ、口閉じとけよ」
パイセン「ヤダ!!やだ下ろして!!」
大寿「八戒!!!こっち来い!!三ツ谷も!!」
サウス「大寿急ぐぞ!!複数来てるから回り込んでくる!!」
パイセン「はぁちゃん"!!!」




真一郎「何突っ立ってやがる!!!
ガキども全員散れ!!!解散だ!!!」

イザナ/マイキー「「真一郎!」」

真一郎「お前らも帰れ」

イザナ/マイキー「「真一郎っ"!」

真一郎「ドラケン!!鶴蝶!!頼んだぞ!」

イザナ「何すんだよ下僕!!!」
マイキー「離せケンちん!!!」
鶴蝶「王が捕まってどうすんだ!!」
ドラケン「真一郎君の言うこと聞け!!!」
真一郎「エマを頼んだぞ!!イザナ!万次郎!」



一虎「姉ちゃん!」
春千夜「おいバカこっちだアホ"!!」
場地「一虎逃げるぞ!!」
一虎「姉ちゃん捕まったらどうすんだよ!」
場地「出てくるまで待ってりゃいいだろうが!!!」
千冬「手紙書け一虎!!!」
春千夜「一緒に書いてやるから!!」


東京卍會、全員帰宅。



竜胆「なぁ、」

姉「……。りんど、」

竜胆「なぁ、逃げよ?」

姉「…………」

竜「……、おい!無視すんなよ"!」

姉「…………。」

竜「なぁってば"っ、お前まだ病み上がりじゃんか、代わりにオレがいくから"、待ってよ"」

姉「撃ったのは私だから。」

竜「…でもっ!!今日の集会はお前のせいじゃねぇよ!!」

姉「…………。じゃあ、…………じゃあ、なんも悪いことしてねーから、待っててくれる?」

竜「……へ、?」

姉「人のこと待たせる悪い私を、待っててくれる?」

竜「!!!!!?!!!」

姉「んふふへ、何キョドってんだよバカw」

竜「羽み、……はねみゃっ!オレっ、!!」

姉「………。じゃあね、バイバイ」


あーあ、竜胆が噛んでダセェうちに羽宮は背中向けて歩き出しちまったらしい。



竜「\お前が出てくるまで一生待ってっから"ぁーー!!!!/」

姉「…………」

竜「\オレは!!灰谷竜胆はっ!世界でいちばん!!!お前のこと愛してる!!!/」


獅「デケェ声で何やってんだ竜胆さっさと帰ぇるぞ!」
竜「やだっ"!!やだオレもっと羽宮と一緒に居てぇ"っ!!」
ム「出てきてからにしろ…」
モ「よかったなぁ"竜胆…!!!」
ム「何泣いてんだ望月………」



天竺幹部4名、無事帰宅。






イ「真一郎!!!真一郎!!!!!まって!まって!!!オレも!オレも一緒に行く!!!」
鶴「イザナ…っ!?」


鶴蝶は王のパンチを避けてはいけないので殴られちまって脱走されちまった。


蘭「…たーいしょ、シンイチロークン?とやらの顔立ててやれって〜、ほら鶴蝶と一緒に帰んゾ〜?」



天竺幹部3名、帰宅。




姉「……佐野サン、帰んないの?」

真一郎「怪我ァしてる女の子、1人で置き去りにして逃げるほどヒデェ人間じゃないつもりだ」

姉「捕まってもいいの?」

真一郎「……あぁ。オレだって、ツケ払うタイミングだったんだ」







真一郎は、羽宮の病室にほとんど毎日通っている時、謎のデジャブを感じていた。

そう、この世界の真一郎はタイムリープの記憶が無い。
いや、無かった。


病室で目を覚まさずに横たわる羽宮と、今日も元気に学校に行ったはずの弟の姿がダブって見えた。
その瞬間、自分がプレゼントしたプラモのせいで植物状態になった弟のことも、弟を助けるために努力が嫌いなのに何でもしたことも、自分がどっかの乞食を鉄パイプで殺してタイムリーパーになったことも全部思い出した。





この被害記録は羽宮姉と佐野真一郎の接触から始まった。
終わらせるのも、羽宮姉と佐野真一郎なのだろう。




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