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「というわけで、とーさん。おそ松をどうか…」

「宜しくお願いします!ほんと!何でもしますんで!」



家にお兄ちゃんが連れて帰ってきたのは女ではなく男だった。

お父さんは腕を組んだまま、ぽかんとおそ松さんを見ている。


「まぁ、明日 一緒に仕事しようか、」

お父さんは同じリビングにいるお母さんに聞くように見やった。


「そうねー。やってみないとわからないからね。」


お母さんはニコニコとおそ松さんとお兄ちゃんを交互に見ながら言った。


「やったな!おそ松!」

「ありがとう!吉田!」


男2人で喜ぶと私が座るソファーの隣に兄がやって来た。


「奈子、明日 おそ松連れて8時に店な。」

「はーい」


兄にそう言われ、一緒に出勤しろって事だと認識する。
一緒に出勤?


「ねぇ、兄ちゃん。おそ松さん、泊まるの?」

「泊まるよ?家出したんだぞ。追い出す気か!」


酷いことするな、お前、って付け足していう兄を一瞥して、おそ松さんを見る。

何年ぶりかに来る吉田家が懐かしいかのようにキョロキョロと辺りを見渡している。

なんというか、変わってない。
私も覚えてるけど、全然変わってない。
残念な感じとか、見た目とか。


「奈子、お久しぶり。明日からよろしく!」

「あーうん。よろしく〜」


何だか嬉しそうな彼に笑みとため息が零れた。
明日、大丈夫なのだろうか…

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