―トバリジム―
三つ目のジムバッジを手に入れる為、天雅はトバリジムを訪れていた
「よーし、次のジムリーダーは誰だろ?」
気合い十分な天雅はジムの前にある看板を読んでみる、するとそこに書かれていたのは
『トバリジム、リーダー・スモモ。裸足の天才格闘娘』
という文字で、それを読んだ天雅の眼の色が一気に変わった
「天才格闘娘……か、絶対、勝つ……!!」
格闘技をする者として負けられないと思ったのか、天雅の闘争心に火がつく
「行くぞ、お前達!!」
そしてボールの中にいるポケモン達に呼び掛け気合いを入れ、ジムの扉を勢い良く開け放ち
「たのもーっ!!!」
道場破りの如く、ジム内に声を轟かせた次の瞬間
「あ、危ないですっ!!!」
女の子の叫ぶ声と共に、前方から突然サンドバッグが飛んできた
「っ!!」
しかし天雅は咄嗟に腰を低く落として構えを取り、かなりの重量があると思われるサンドバッグを真っ正面から受け止めてしまう
「ふぅ……何でいきなり……」
「すみませんっ、大丈夫ですか!?」
するとそこへ、先程天雅に危険を知らせたと思われる一人の女の子が慌てて駆け寄ってきた
「お怪我はありませんかっ!?」
「いや、何とも無いぜ。それより…………あのサンドバッグは君が……?」
「えっ?あ、はい!私が練習していたら…………その」
華奢な体からは想像出来ない力でサンドバッグを吹き飛ばしたらしい女の子は、申し訳なさそうに俯くので天雅は慌ててフォローをする
「いやっ、別に君が悪いじゃねーし!俺もケガしなかったから…………っ」
突然の出来事に驚いたとはいえ結果的に何も無かった為、天雅は安心させる様に笑いかける
「だから、そんな顔するなよ。な?」
「は、はいっ!!!」
天雅の笑顔を前にして、女の子はその魅力に思わず背筋を伸ばしてしまう
「そ、そう言えばっ!あ、貴方のお名前は………!?」
「俺は天雅だ、君は?」
「わ、私はスモモといいますっ」
そこで自己紹介がまだだった事を思い出し、二人は互いに名前を教え合うと
つい先程ジムの前で見たばかりのその名前に天雅は聞き返す
「えっ?…………スモモって事は、ジムリーダー…………!?」
もちろん、目の前にいる女の子がジムリーダーだと知った天雅が取る行動はただ一つで
「スモモ」
「は、はいっ!!」
「お前に、ジム戦を申し込みたい」
その場でスモモにジム戦を申し込む
「天雅さん、やっぱり挑戦者なんですね……………分かりました!ジムリーダーとして全力でお相手します!!」
「ありがとう、スモモ!」
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