眼をゆっくり開くと、視界いっぱいに強羅の顔があった
「んあ………………強羅、おはよう」
天雅が寝呆けた口調でそう言うと、強羅は安堵の息を吐き、天雅に抱き付いた
「うわっ!?………強羅?」
「よかった……………目が覚めた…………!」
強羅は泣きそうな顔で何度もそう言い、天雅に覆いかぶさる様になっている
「あー…………泣くなよ強羅」
「無理」
「即答っすか」
天雅は、抱き付いて離れない強羅を撫でてやり、落ち着かせる
「そう言えば、此処どこだ?」
改めて周りを見回すと、天雅は知らない部屋の中にいた
「此処は病院だ………………まぁ、俺も気を失っていてよく覚えて無いけどな」
「そっか……………つか、何でお前もベッドに入ってるの?」
自分の居る場所を確認すると、先程から気になっていた事を訊ねる
「添い寝してた」
「強羅、俺の年齢分かってんのか?」
「15歳だろ?」
「どう考えても、添い寝してもらう歳じゃねーだろ」
表情を変えずに話す強羅に、天雅はソフトなツッコミを入れるが
「添い寝してもらうのは、子供だけとは限らないぞ?」
「……………」
強羅の意味深発言と怪しい笑みに、天雅は冷や汗を流す
「どうでもいいから、早く退いてくれよ」
「嫌だ」
「何でだよ!?」
「もっと、こうしていたい……………」
「うぉあっ!!?」
強羅はいつもよりも低く甘い声で囁き、天雅の首に顔を埋めた
「き、強羅………………マジでやめてくれぇ」
「やめない」
…………ぺろっ
「ふぎゃわっ!!!?」
強羅がニヤリと笑って首筋を舐めると、天雅は思わず奇声を発する
「『ふぎゃわ』って……………色気ゼロだな」
「うっせぇ!お母さんは、お前をそんな子に育てた覚えはありませんっ!!!」
「お母さんかよ」
「つっこむトコそっち!?」
「他に何がある?」
「うわぁぁ!ヤメロ!喋んな!息が掛かるーっ!!!」
天雅の顔に息が掛かる程、強羅の顔は近く
天雅は離れようと必死になるが、どう頑張っても抜け出せない
「お願いだからやめてくれぇー!!!」
「駄目だ、俺を心配させた罰だからな」
「すいませんでした強羅サンーーーっ!!!」
本格的に危ない雰囲気になった、その時
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