攻撃が必ず命中し、相手の姿も見えないこの状況だが
何故か天雅は口元を吊り上げ笑う
「どんなに姿を隠しても…………誠勇の能力と技の前では、無意味だぜ」
天雅がそう言うと、誠勇は目を閉じた
そして頭の後ろにある四つの房が震え、動き始める
「な、何をする気……………?」
「ルカリオは波導を見ることが出来る………隠れている相手を見つけるなんて、余裕だぜ?そして……………」
天雅の言葉に応じる様に、誠勇の手のひらに波導が集まっていく
「波導を使った技もある………『はどうだん』!!!」
「はぁっ!!!」
天雅が言うのと同時に、誠勇は手のひらに集まった波導を技として撃ち出した
すると『あられ』の中からグレイシアの声が聞こえ、『はどうだん』が命中したのが分かる
「グレイシア、しっかり!!」
「言っとくが、この技が外れる事は無いぜ…………絶対にな!」
重圧を掛けるように天雅はそう言い、いつもの様に笑ってみせる
「くっ…………グレイシア!『シャドーボール』!!」
「避けて『はどうだん』!!」
「御意!!」
誠勇は目を閉じたまま『シャドーボール』を躱し、グレイシアに『はどうだん』を放つ
「目を閉じたままで、あんな動きが出来るなんて…………!!」
「ルカリオは、暗闇の中でも正確に辺りの様子を知ることが出来るからな………もう一発『はどうだん』!!」
「ここは一か八か……………『ミラーコート』!!!」
すると、グレイシアに放った『はどうだん』が誠勇本人に跳ね返された
「なっ!!?」
「よっし!『はどうだん』は特殊攻撃ね、さぁ反撃開始よ!!」
「(『ミラーコート』…………自分が受けた特殊攻撃のダメージを、相手に倍返しする技。つまり、もう『はどうだん』は撃てない……っυ)」
「攻撃しないなら、こっちから行くわよ!『ふぶき』!!」
グレイシアの強烈な『ふぶき』が誠勇を襲い、確実に体力を奪う
「うぅ……………!」
「誠勇!……………足が、凍りかけてる!?」
『ふぶき』の追加効果で誠勇の足が凍り付き、身動きが取れなくなった
「これで攻撃も、躱す事も出来ないわ!!」
「誠勇頑張れ!『ブレイズキック』!!」
しかし足が凍り付いているため、誠勇はその場から動けない
「これでトドメよ!グレイシア、『アイアンテール』!!!」
.
6/10
prev next.