「あ……………霧だ」



それから少し歩き続けると、辺りをうっすらと霧が覆い始める


すると、またあの声がした



「天雅………………我はこっちだ」




「俺の名前…………………あ、あそこ」


天雅が声のする方向を向くと、そこには洞窟の入口ようなものが見える


しかも辺りの霧は、その中から出ている様子だった


「……………入るか」



「あぁ…………」



そう言うと天雅達は、ためらいも無く中へと入っていった


中に入ると、外以上に霧が深く視界が悪くなった



「結構深い霧だな……………俺は『きりばらい』を持ってねぇし」



「兄者……………あそこに何かある」



炎神はそう言うと、その方向へ駆けていく



「あ、待ってよ炎神!」



天雅達も急いで向かうと、何か言葉が刻まれている壁があった



「えーと…………………


『……3ほんの はしらを ぬけて…………


……に……をささげる……

……が 30を こえるまえに……』



何の事だ?」



天雅はその言葉を読んでみるものの、所々擦れていて全ては読めなかった



「天雅、我はこの奥だ………………」




「また、あの声……………………とにかく進もう!」


天雅は決意を固め、霧の中を進んでいった




しばらく進むと入口が見え、そこに入る


しかし、そこは霧が立ちこめているだけの部屋で、何も無い


その後、幾つかの部屋を通り過ぎて行った


「此処にも霧が…………」



「ねぇ、あれ見てよ……………………」



破山が指差す方には、部屋全体を支えるかの様な大きな柱が立っている




「大きな柱だな………あ、そう言えばさっきの読んだ言葉に『3ほんの はしらを ぬけて』って………」




「もしかして、柱の在る部屋を通れば……………」



「奥へ辿り着けるかもしれない……………」


「行くぞ!!」



もう少しで声の主に会える、そんな思いで天雅は奥へと駆け出した



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