―隠れ泉への道―
214番道路から入るこの道は人の目には見つかりにくく、あまり人が立ち入らない道
しかし天雅達一行は、その道をいとも簡単に見つけ奥へ進んでいた
「ねぇマスター、どこに向かってるの?」
「今向かってるのは『送りの泉』っつー場所だ」
「送りの、泉………?」
炎神や他のポケモン達は、その名前に首をかしげる
「『送りの泉』は、なかなか見つかりにくい上に、強いポケモンが生息していてトレーナーはあまり近寄らないらしい」
「で、今回はそこで修行か?」
と強羅が聞けば、天雅は間髪入れずに「勿論!」と即答する
「まぁ、普通のポケモンじゃあ僕達の相手にならないしね」
そう言いながら、破山はニコニコ笑って歩き続ける
しばらく歩いていくと、天雅達の目の前が開け『送りの泉』が見えた
「此処かー…………やっぱ誰も居ねぇな」
辺りを見回してみるが、近くには天雅達以外にトレーナーがいる様子は無い
「さーて、んじゃ修行開始する…………………え?」
するとその時、泉の向こうから微かに声が聞こえた
しかもあろう事に、その声は……………
「『黒白の騎士』」
そう、何度も言っていた
「お前達、今の声……?」
「えぇ、聞こえました」
「何で、あの名前を…………」
一部のポケモン以外知らない、『黒白の騎士』と言う名前
その名を知っている者がこの奥にいる、天雅達は直感した
「会いに行こうぜ………………あの声の主に」
「天雅殿…………」
「少なくとも…………………そいつは俺を、もしくは『騎士』を待ってる。行かないと、な」
天雅はそう呟くと、声のする方へと歩き始めた
ポケモン達もそんな天雅の気持ちに応え、後に続いていった
その間にも、声は呼ぶ
「『黒白の騎士』」
と、どこか寂しげに
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