―ナギサシティ―




『太陽が照らす街』として知られるこの場所は、岬の入り組んだ地形が特徴



街の狭さと電力を補う為、立体的な歩道にはソーラーパネルが敷かれている




そして此処はポケモンリーグの玄関にして、シンオウ最強のジムリーダーがいる街でもあった


勿論天雅達もこの街に来ていたが、天雅が今いるのはジムではなく



ナギサのシンボルである、『シルベの灯台』



何故こんな場所にいるかと言うと…………





―十分前―




「よーし着いたぜ、ナギサシティ!」



意気揚々と、天雅はこの街を訪れていた



「んじゃ、最後のジム戦に行くか!」



と、気合いを入れてジムに向かおうとすると………



「おっ、お前トレーナーか?」



「んぁ?」



後ろから赤いアフロヘアーの男がやって来て、天雅に話し掛けてきた





「あぁ、俺はトレーナーだ」




「って事は目的はジム戦だな…………ん、どうかしたか?」



すると天雅は、じーっと青ざめた顔でその男を凝視する


そして呟く





「マク●ナルドの人形が動いてる……………」



「違うっ!!!」





「うわ喋ったぁ!?怪奇現象だっ!!しかも服違うし、衣替え!!?」



「だから違うって言ってんだろっ!!!」



どんどん変な想像を広げていく天雅に、アフロの男は叫ぶ




「だって赤いアフロといえばマク●ナルドじゃねえか!なに店から脱走してんだよ!!!」



「お前人の話聞いてんのか!?しかも俺人間だし!!!」



「え、じゃあCM撮影中に抜け出した!!?」



「お前いい加減ド●ルドから離れろよ!!!!」



果てしなく無駄な言い合いの末、遂にド●ルド男は半泣きになってしまった




「あー分かったから泣くなって、アフロ



「お前ホントひでぇ奴だな」



「ところで、俺に何の用?」



「あ、あぁ………お前ナギサジムに挑戦しに来たのか?」




「もち、此処で勝てばポケモンリーグに出場できるからな!!」



天雅が嬉しそうに言うと、男は少し感心した様な顔になる



「へぇ、なかなか強いな………だったら、俺の頼みを聞いてくれないか?」



「頼み?」




「あぁ、此処のリーダー・デンジは、強い挑戦者が来なくて退屈しきってる………だからお前とのバトルで、アイツを燃え上がらせてほしいんだ!!」



そうアフロの男が天雅に頼むと



「いいぜ………任せとけ!」



天雅はニヤリと笑い、迷いの無い瞳で答えた




そして天雅はアフロ男に、リーダーが『シルベの灯台』に居ると聞き


此処まで来た、というワケがあった




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