デンジの指示でエレキブルが動く、だが先程とは違いスピードが格段に上がっていた




「早い!?」



「そのまま蹴り上げろ!!」


エレキブルはあっという間に破山との距離を縮め、足を一気に蹴り上げた




「うわぁっ!!」



「破山!!υ」



『けたぐり』が腹に入り、破山はフィールドへ倒される




「どうだ?エレキブルの特性、『でんきエンジン』の効果は」



「『でんきエンジン』………電気タイプの技を受けると、自分の素早さが上がる特性………だったな?」




「正解、しかも電気技は全て素早さに変わる……………だから自分にダメージは無い」



デンジがそう言ってプレッシャーを掛けると、天雅の緊張感が高まる




「でも、素早さを上げたところでタイプ相性は変わらねぇ!『じしん』!!」



「エレキブル、『サイコキネシス』」



破山は先程の様に地面を揺らそうとするが、『サイコキネシス』によって体の自由を奪われた



「あのエレキブル、『サイコキネシス』を使えるのか!」



「電気タイプだと思って油断したな…………そのまま投げ飛ばせ!!」


するとエレキブルの『サイコキネシス』は重量級の破山を軽々と持ち上げ、そのまま壁に投げ飛ばした



「くぅ……、痛ぁーっ」



「大丈夫か破山!?」



「うん、まだ平気!」


破山は頭を振りながら立ち上がり、フィールドに戻る




「よし、破山!『かわらわり』!!」



「躱せ!!」



「くっ………」



破山が反撃で放つ『かわらわり』も、素早さの上がっているエレキブルは簡単に避けてしまう



「念のため、もう一度素早さを上げるか…………『かみなり』!!」




「(また『かみなり』か!!……………待てよ、電気技ってことは)」



エレキブルが再び『かみなり』を放とうとすると、天雅の口元がニヤリと弧を描いた



「破山!ドリルを上に向けろ!!」



「え?あっ、そうか…………分かった!!」



天雅の突然の指示に破山は一瞬戸惑うが、すぐにその意味を理解したらしく、指示に従う



「エレキブル!『かみなり』を落とせ!!!」



「破山!『ひらいしん』!!!」


「っ!!?」



すると、エレキブルに落ちる筈の『かみなり』は急に方向を変えて、破山のドリルへ当たった



「『ひらいしん』……………電気タイプの技を全て自分に集める、本来はダブルバトルで効果を発揮する特性だ。でも、今の電撃は破山じゃなくエレキブルに向けて放たれた物……………つまり『ひらいしん』が発動する」



そう言い終えた天雅の顔は挑発的で、何よりもデンジに重圧を掛ける笑顔だった




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