「この状況で笑ってやがるのか………………末恐ろしいな、アイツ等」
ボロボロの状態になって尚闘志を見せる天雅達に、デンジの体は思わず震える
「行くぜ強羅!『アクアテール』!!」
「レントラー!!」
とても瀕死に近い状態とは思えない程の威力で、強羅は『アクアテール』を放ちレントラーを押さえ付ける
「電撃を浴びせろ!『ほうでん』!!」
「く、ああっ!!」
しかしレントラーは押さえ付けられたまま、直接強羅に『ほうでん』を浴びせる
「『ゆきなだれ』で攻撃を止めろ!!」
天雅が叫ぶと、強羅は押さえ付けられ動けないレントラーに、『ゆきなだれ』を降らせて攻撃を止めた
「立て!レントラー!!」
デンジの必死に呼ぶ声に応え、レントラーは雪の中から這い出てきた
激しい技の応酬が続くが、いよいよ両者の体力も限界まで来ていた
「これで最後だ………っ」
「この一撃で決める!!」
トレーナーの意志を感じ取った二匹は、最大級の攻撃を放つ構えをとる
そして二匹に膨大なエネルギーが集まると、デンジと天雅は同時に叫んだ
「『10まんボルト』っ!!!」
「『はかいこうせん』っ!!!」
「喰らえ…………っ!!!」
二匹の大技が衝突し次の瞬間大きな爆発音が響き、フィールドは煙に覆われてしまった
二人が固唾を飲んで待つと、やがて煙が消えフィールドに倒れている強羅とレントラーが現れる
「強羅っ!!」
「レントラー………!!」
「レントラー・ギャラドス共に戦闘不能!よってこの勝負………………!!?」
引き分けだと判断した審判が判定を出そうとすると、フィールドに倒れている強羅が動いた
「おい、審判……………誰が戦闘不能、だと………?」
そう言いながら強羅は睨み付けると、何とか体を起こした
「強、羅……………っ」
「勝ったぞ…………………天雅」
「れ、レントラー戦闘不能ギャラドスの勝ち!………よって勝者、チャレンジャー・天雅っ!!!」
審判の声がフィールドに響くと天雅は一瞬立ち尽くしたが、すぐさま強羅に駆け寄り抱き締めた
「強羅ぁーーーっ!!!」
ほとんど飛び付くような形で向かって来た天雅を、強羅は擬人化して抱き止めた
「うっ…………少しは手加減してくれ」
「だって、俺ホントに嬉しくて!!ありがとう強羅………………!!!」
そう叫びながら夢中になってしがみ付く天雅を見て、強羅は役得だと感じられずにはいられない
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