「ふ…………ははははははっ!!!」
すると突然デンジは笑い始め、天雅と強羅は唖然とする
「こんなに熱いバトルは久しぶりだった…………………ありがとうな、天雅」
デンジは満足そうな笑顔を見せると、天雅に何かを差し出した
「あっ、それ…………」
「これがナギサジムを勝ち抜いた証、『ビーコンバッジ』だ!受け取ってくれ!!」
デンジがそう言うと、天雅は顔を輝かせてバッジを手に取った
「よっしゃあ!ビーコンバッジ、GETだぜ!!」
天雅が喜んでいると、観客席からアフロの男が駆け寄って来た
「凄く良いバトルだった!見てるこっちも熱くなったぜ!!」
「暑苦しいぞ、オーバ」
興奮して話すアフロ男をデンジがオーバと呼ぶと、天雅はハッとして叫んだ
「あ、あああぁぁーーっ!!オーバってもしかして、シンオウ四天王の………!!?」
「あぁそうだ、俺が四天王の一人………………………炎タイプのエキスパート・オーバだぜ!!」
突然の事実に天雅は呆然とするが、オーバはカラカラと笑う
「天雅!ポケモンリーグで待ってるぞ!!」
そして、オーバは楽しみで仕方ないという感じの顔をして言うと、背を向けて行ってしまった
「アイツ、シンオウ四天王だったのか……………」
「ま、あんな奴でも実力は本物だ」
強羅も驚いた表情のままになり、デンジもオーバの実力を認めていた
一方、天雅はというと……………
「四天王か、面白ぇ……………絶対勝ってやる!!!」
と笑いながら、早くも闘争心を燃やしていた
「俺に勝ったからには、必ずチャンピオンになれよ…………天雅!」
「当然!」
デンジにそう言われると、天雅は思い切り挑発的な顔で言葉を返した
「言ったな…………もし負けたら、今度こそ俺のモノになれ!」
「何でそっちになんだよ!?」
「お前が気に入ったって言っただろ、俺は諦めねぇぞ」
そう言って天雅に迫るデンジに強羅の機嫌は悪くなり、いつもの如く技を浴びせようとするが………
「上等じゃねぇか!俺達は絶対負けねぇからな!!!」
天雅はそう叫ぶと、強羅の手を引いてジムを後にした
「アイツ、とことん負けず嫌いだな…………リーグが楽しみだ」
言うだけ言って去ってしまった挑発的なチャレンジャーに、デンジはそう呟いて笑みを零した
一方、天雅は強羅の手を引いたままPCへと向かっていた
「あんにゃろー!誰がアイツのモノになって堪るかー!!」
「……………天雅、お前その意味分かってるのか?」
デンジへの悪態をつきまくる天雅に、強羅が聞けば
「言葉のまんまだろ?デンジの野郎、人を『物』扱いしやがってーーー!!」
「やっぱり、意味分かってなかったか…………」
『モノ』の意味を分かっていない天雅に、強羅は呆れと安心が混ざった気分を味わう
「ま、とにかくリーグでも勝ち抜いてやろうぜ!強羅!!」
「あぁ……………!」
やっと開けたリーグへの道に、天雅と強羅の期待は膨らんでいく
目指すべき最後の舞台は、もう目前!!
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